「クリスマスの花に」
緒言 | ||||||||||||
2004年11月発行の「オール讀物」に掲載された作品。ファンタジックな作品です。
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「クリスマスの夜に」 |
「すばらしい赤ちゃん」
遠くの町で生まれたというすばらしい赤ちゃんに会いに行くため、一匹のカメが自分のペースで砂漠を歩き続ける
「森のクリスマスツリー」
3人の子どもたちに恩を返そうと、森の動物が総出でモミの木を飾るのだが…
「森の郵便屋さん」
年寄りだけど働き者の郵便屋さんを訪ねてきたのは、紅い服を着た小さな男の子。彼はせっせと郵便屋さんの後を付いてきます。
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「クリスマスの夜に」 |
クリスマスの夜、特別な時間です。そんな3つのストーリィは、人や動物とのつながりがポイントです。 「すばらしい赤ちゃん」は、一匹のカメさんが、せっせこせっせこ歩きます。何故って、何の縁もないあかちゃんに会いに行くため。読んでいて、とにかく応援しちゃうこの作品。ふと気になるのが最後のシーン。どの様にも解釈できます。カメさん、大丈夫でしょうか…。 「森のクリスマスツリー」は動物たちの恩返し。お世話になった子供たちにお礼をしようと、せっせこせっせこ準備します。ところが…となりますが、そこで届いた一言が、私の心に響きました。見下ろしている感じがしないのが良いのかな? 「森の郵便屋さん」は、森に住んでいる年をとった郵便屋さんと、小さな男の子の出会い。最後のシーン。たった数行ですが、とても温かい気持ちにさせてくれます。郵便屋さんが、もう少し頑固で取っつきにくい感じでも良かったかな、とも思いました。 |
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