「クリスマスの花に」



緒言
 2004年11月発行の「オール讀物」に掲載された作品。ファンタジックな作品です。

ISBN C-CODE
出版社 価格 \840
ページ数 10/484ページ 発行年月 2004年12月


「クリスマスの夜に」
「すばらしい赤ちゃん」
 遠くの町で生まれたというすばらしい赤ちゃんに会いに行くため、一匹のカメが自分のペースで砂漠を歩き続ける
「森のクリスマスツリー」
 3人の子どもたちに恩を返そうと、森の動物が総出でモミの木を飾るのだが…
「森の郵便屋さん」
 年寄りだけど働き者の郵便屋さんを訪ねてきたのは、紅い服を着た小さな男の子。彼はせっせと郵便屋さんの後を付いてきます。


「クリスマスの夜に」
 クリスマスの夜、特別な時間です。そんな3つのストーリィは、人や動物とのつながりがポイントです。
 「すばらしい赤ちゃん」は、一匹のカメさんが、せっせこせっせこ歩きます。何故って、何の縁もないあかちゃんに会いに行くため。読んでいて、とにかく応援しちゃうこの作品。ふと気になるのが最後のシーン。どの様にも解釈できます。カメさん、大丈夫でしょうか…。
 「森のクリスマスツリー」は動物たちの恩返し。お世話になった子供たちにお礼をしようと、せっせこせっせこ準備します。ところが…となりますが、そこで届いた一言が、私の心に響きました。見下ろしている感じがしないのが良いのかな?
 「森の郵便屋さん」は、森に住んでいる年をとった郵便屋さんと、小さな男の子の出会い。最後のシーン。たった数行ですが、とても温かい気持ちにさせてくれます。郵便屋さんが、もう少し頑固で取っつきにくい感じでも良かったかな、とも思いました。


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