光原百合さんを知った経緯



ばっくぐらんど
 物事には必ず出逢いというものがある訳で、ってことは勿論私が光原作品に(初めて)出逢う機会がこれまであったと云うこと。だからこそ今こうしてファンでいられるわけですよね。そんな経緯を少しだけ、つらつら述べてみようかと思います。(自分のHPだから何を語ろうと勝手だもん
 で、その前にとりあえず、出逢う以前のお話し(背景)を少々。西暦2000年、世界が滅亡するかどうかなんてことは気にせずに、私は漸く読書の幅が広がってきたという頃。正確には節操がなくなってきたと云うべきかしら(^^; 所謂「新本格作家」の乱読が進み色々な作家さんの作品に触れた頃です。私は一人の作家さんを知りました。今でも大好きで大ファンなその作家さんの名は加納朋子 私はいつも「かのともさん」と云うんので、以下かのともさんね。
 私はかのともさんの作品で初めて「日常のミステリィ」とか「人の死なないミステリィ」とか呼ばれるものの存在を知ります。でも、えぇ、まぁ、何と云うか…実はちょっとおかしいんですよ(^^; と云うのも、それ以前に北村薫(その分野の第一人者として扱われることが多い作家さんです)作品を沢山読んでるんです。今でもそうですが、私の中では北村薫作品はどうも少し違うジャンルに分類されてて…ってそんな話は今回関係ないのでおいときます。
 かのともさんの作り出す優しい世界。世の中にはこんな優しい作家、作品があるんだぁ って知った頃、私は光原作品に出逢ったのです。


きっかけ
 大抵の場合、新しい作家さんの作品に出逢うのは書店で見掛けて。綺麗に並べられた本たちが「買って買って〜」って、媚び売って来るのに耐えられず、ついつい買ってしまうのが常でして(^^; も〜どうしようもなく可愛くて買わずにはいられない…そんな時ってありますよね。(ないですか?(^^;)
 ところが、まぁ、たまには例外もある訳でして、光原作品の場合はその「たま」だったのです。勧めてくれた人はって云うと、光原せんせ関係で良く出没しますが酒飲みねずみさん(HN)。酒飲みねずみさんとはそれまでに、かのともさんについてちょこちょこ話したことがあったので勧めてくれたんだと思います。(確かその筈…何しろ昔のことだから記憶が曖昧)
 では酒飲みねずみさんがどうしてこの作品を手に取ったかって云うと…表紙なんです。『時計を忘れて森へ行こう』の表紙、セーラー服の少女がはにかんでますよね このタッチって誰しも一度は見たことがあるんじゃないでしょうか? おおた慶文さんの絵なんです。酒飲みねずみさんは慶文さんの絵が好きだったらしく、それでふらふらと(?)手に取ったとのこと。(たしかその筈(^^;) 出逢いには色んなきっかけがあるものです。


光原作品の第一印象
 そんなこんなで手に取った作品『時計を忘れて森へ行こう』、借りた本なので早速読んだ筈です。「かのともさんと似てる」と思った記憶があります。優しい表現、人が死なないミステリィ、そして世界と云うか空気と云うか雰囲気と云うか…そ〜ゆ〜のが似てるんですよ、かのともさんと。
 で、これは掘り出し物(物じゃないって(^^;) 他にも出てる作品はないのかな(特に文庫で)…ってことでイロイロ調べ始めたのです。『時計を忘れて森へ行こう』はクイーンの13って云うシリーズの1冊なんですよね。だから他の12人はどんな作家さんかなぁ…とか、表紙絵の慶文さんのHPってどんなかしらん…とか、ホントにイロイロ調べた記憶があります。そう云えば…クイーンの13って一体どうなったんでしょうか(^^; 他に誰がいたのかなぁ…謎。ちゃんと13まで出版されたのでしょうか ?(°。)?(。°)?
 そんな訳でネットを使ってずんずん調べてたら光原百合って作家さんのことが少しずつ分かってきた訳です。便利な世の中


光原百合ってだ〜れなの?
 光原百合、調べてみたら…意外と見付からない。今ではYAHOO!などの検索サイトで「光原百合」と打ち込めば五万と引っかかりますけど、当時はまだ少なかったんですね。でもでも、良いサイトがありました! そのサイトこそ光原百合普及委員会。私が普及委員会を知ったのはこの時だったのです。会員に加えて頂くまでに随分時がかかりましたけどねぇ…しみじみ。当時はHPを持っていなかったから「私も入れて〜」と云うのに尻込みしたのです(^^;
 まぁ、そんなこんなで光原百合って人が大阪の大学を卒業したこと、現在尾道の大学で講師をしていること(当時のことですよ)、作品はまだあんまし出ていないこと、『時計を忘れて森へ行こう』が文庫化される予定は未定のこと等々、多くの情報を入手 折角調べた訳ですから当然(?)酒飲みねずみさんに「光原百合ってこんな人らしいよ〜云々」とメールしてたら…何と酒飲みねずみさんはその「光原百合って人の実物を知ってるかも知れない」とのこと。「え〜〜〜〜〜〜〜っ! 何で? ど〜してぇ?!」ってもんですよね(^^; そんなこんなで光原百合って作家さんが私の頭の中にすりすり刷り込まれていったのです。すりすりすり
 時は過ぎて2003年3月31日。こんなプレハブ小屋みたいになサイト(それはプレハブ小屋に失礼?)に光原せんせがカキコして下さる事件が勃発 会ったこともないのにみょ〜に親近感を(勝手に)覚えた管理人は今こうしてせっせと光原せんせ関連のページをこしらえ中〜 というわけです。
 そんな出逢いでしたっ (注:光原百合普及委員会は終了しました)



<酒飲みねずみさんのコメント>
 説明がややこしそうなのでばらしてしまうと、光原先生は、私の祖母がやっている下宿の住人の一人だったわけです〜。 というわけで、「光原先生直筆サイン入り詩集」とかいうレアものなんかも持っていたりします(笑)
 『時計を忘れて〜』は、実は探し求めて購入した本でし。見つけたときは、探してる本だと気が付かなくて、表紙絵に惹かれてふらふらと近づいていってみたら、探していた本で! 即買ってしまった一冊です。そのころは私の知っている光原先生と『時計を忘れて〜』の作者の光原百合さんが同一人物だとは思っていなくて。もしかしてもしかしたら・・・? ってくらいだったんですよね〜。
 KUMAさんからいろんな情報を聞いて「まさか本人?」と思っていて、『遠い約束』を読んで、やっぱり先生だな〜と(笑) 読んでいたら、文章から、先生だって言うのがにじみ出ていて(笑) 先生とやった国語の授業を少し思い出しましたよ〜。たぶん、私のよく知っている頃の先生の経験や思いが、一番色濃く出ていた作品だったんでしょうね〜。あの作品の風景描写は、私が中学、高校の頃の懐かしい風景とリンクして、すっごくノスタルジックな気分になりましたよ〜。今は、少しずつ変わっていって、あの頃の面影を残す物が少なくなってしまいましたが…。
 それにしても、本を貸したときは、まさかKUMA様がここまでハマるとは思いませんでしたよ…わたしより熱烈なファンになってるし…まあ結果良ければすべてヨシかな〜(笑)

yuri様のコメント
  酒飲みねずみさんが最初、同一人物と気づいてなかったというのが、
 結構意外でした(^^)
 あまり無い名字なので、たいてい気づかれちゃうんですよ。
 隠したくても(?)。


Return