「橋を渡るとき」



緒言
 結城信孝編集のアンソロジー『紅迷宮』に収録された書き下ろし作品。短いけれども長いお話です。

ISBN 4-396-33054-5 C-CODE 0193
出版社 祥伝社文庫 価格 \571
ページ数 28/321ページ 発行年月 2002年6月


「橋を渡るとき」
主要人物
吉野美杉(ヨシノミスギ:男)、射場由希子(イバユキコ)
ストーリィ(略)
 長身でメガネをかけた吉野美杉は猫背でちょっとおっちょこちょいの大学生。同じサークルに所属するポニーテールの少女、射場由希子と駅で偶然出会います。二人がそれぞれの目的地京都へ向かう間のおしゃべりで、由希子が「広い川を渡るのが怖い」ことを知ります。
感想
 「立てばエラリー、座れば吉敷、歩く姿は亜愛一郎」。光原せんせと云ったらこの言葉ってくらいに印象的な表現です。吉野美杉を彼の妹が評して云ったものですが、出てくる3人はみんな美男子ですね…。射場由希子の口から飛び出す言葉は兎に角「ドキッ」とさせられるものが多く、とても魅力的。美杉がドキドキしていることが間接的に表現されていて非常に良い感じです。そんな美杉が推理した「川を渡るのが怖い」理由ですが、かなりスゴイ! 真逆これ程までに深い推理が進められるとは思ってもいませんでした。キレがあり、ホームズを彷彿とさせます。それと美杉の心の声が凄く面白い。一番最後の心の声は頑張って口に出して欲しいな…とついつい応援しちゃいました。二人の関係も気になるし続編が出ることを期待!
 



<yuri様のコメント>
 美形だけど不器用と言う主人公、自分でも非常に気に入っています。続きを書いてやりたいキャラクターがあっちにもこっちにもいて困ったものだ(^^;)

管理人のコメント
わくわく。気長〜に待ってます(^^) 「待つ楽しみ」ってのもありますからね。



<酒飲みねずみさんのコメント>
 「立てばエラリー、座れば吉敷、歩く姿は亜愛一郎」って表現で吉野美杉さんがどういう方か想像できちゃいますよね(笑) 最後の歩く姿は亜愛一郎っていうとこから、とってもとっても穏やかで優しくて、ちょっと愛嬌があって母性本能をくすぐられてしまうような美男子かな〜と勝手な想像をしておりますです。妹さんにしたら自慢のお兄さんなんでしょうね〜。このお話の続編、できるなら是非是非読んでみたいです〜。先生お願いします〜

管理人のコメント
何か皆で光原せんせにプレッシャーかけてるような(笑) ずしずし  


Return