「希望の形」



緒言
 2004年11月発行の「小説NON」に掲載された作品。厳しい作品です。

ISBN C-CODE
出版社 祥伝社 価格 \500
ページ数 18/231ページ 発行年月 2004年11月


「希望の形」
主要人物
鳴海正憲,榛原佳乃,榛原冴恵,榛原達造,但馬一也
ストーリィ(略)
 婚約者である佳乃の妹・冴恵が意識不明で運ばれたと聞き、病院に駆けつけた正憲。冴恵は昨晩、頭を強く打ったらしい。病院に運びこんだのは、冴恵が以前付き合っていたフリータの但馬一也。事実関係を明らかにするため、正憲は一也のアパートを訪れる。
感想
 とっても厳しい展開に、びっくりしました。光原作品の中では一番重い作品ではないでしょうか。冴恵の行動は、比較的早い段階で想像が付きます。が、「これをどうやって収束させるんだぁ」、と心で叫びながら読みました。 ちょっと頼りないところもある鳴海正憲。しかし、彼はとても好感が持てる人物です。意識が戻らない冴恵。運び込んだのが一也だと知ると、自分から「僕に任せてくれないか」と云える優しさと強さ。義父と会った時も「クズというのは…」と、己の考えをしっかり口にしています。それでいて、嫌味がない。こんな男性がいれば、きっとみんな幸せに過ごしていますね!


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