マインド1(友) 「元気?」
久しぶりに会った友人に、「元気だった?」とか「○○さん、元気?」とか。口をついて出る言葉。でも、それは心を持たない言葉。決まり文句なのです。手紙を書く時、何の意もなく「拝啓」と書くのに似ています。とりあえず話題を、心が足りません。その事実に気付かされるのは「実は…」の返事。 軽はずみな疑問文を投げかけて、はね返って来た事実に愕然。そこでやっと気付き、想うのです。 何と気楽な気持ちで「元気?」などと聞いてしまっていたのか、と。 「元気?」の答えは「うん、元気」とか、悪くても「ぼちぼち」ぐらい。潜在意識の下で楽観視しています。だからこそ予想外の告白が自身にショックをもたらし、後ろめたい気持ちも膨らみます。 では、「元気?」と軽はずみに聞いてはいけないのか? 否、そうではない。そうではないと想いたい。幾らショックを受けようとも、後ろめたい気持ちになろうとも、結果として相手や知人の辛い現状を知ることが出来ます。決して知らない方が良かったと云うことはありません。 辛い状況を知れば、何かをしてあげられるのかも知れません。相手のことを想う気持ちが目を覚ますかもしれません。 聞かなかったことを後悔するならば、聞いて反省すれば良い、聞いて行動とれば良い、聞いて共に苦しめば良い、聞いて感謝すれば良い、聞いて想えば良い。 久々の友人と会った時、私はこれからも聞くでしょう。「元気だった?」、「○○さん、元気?」って。それは現実の世界でも、インターネットの世界でも。少しでも心と想いを込めて。 |
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