夢から醒めた夢 (2006/9/18)



演目
夢から醒めた夢 (1回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 新名古屋ミュージカル劇場 1階J列10番
同行者
高坂千春さん , むつぞーさん , みーしゃさん
キャスト
ピコ 吉沢 梨絵
マコ 花田 えりか
マコの母 織笠 里佳子
メソ 飯村 和也
デビル 川原 洋一郎
エンジェル 藤原 大輔
ヤクザ 野中 万寿夫
暴走族 西尾 健治
部長 川地 哲友
老人 立岡 晃
老婦人 安田 千永子
夢の配達人 味方 隆司
男性アンサンブル 李*
江帆
*督梵
王 彦君
上川 一哉
滝沢 行則
松本 和宣
女性アンサンブル 井上 あゆみ
岩沢 英美
張 小伊
畠山 馨
樋口 茜
李 依燃
王 雪菲
三井 捺々
大橋 りさ
勝又 彩子
間 しのぶ
キャッチコピー
あなたは夢の配達人に会いましたか?
グッズ等
 その場でCD2枚買いました(^^; CDのキャストは以下の通りです。

夢から醒めた夢
ピコ 保坂 知寿
マコ 伊東 恵里
マコの母 志村 幸美
メソ 荒川 努
デビル 光枝 明彦
エンジェル 掘米 聰
部長 浜畠 賢吉
暴走族 沢木 順
ヤクザ 野中 万寿夫
老人 立岡 晃
老婦人 田中 紀久子
夢の配達人 市村 正親
男性アンサンブル 深水 彰彦
飯野 おさみ
山口 正義
桑原 美樹
女性アンサンブル 秋本 みな子
荒川 久美子
坂本 里咲
鈴木 京子

 キャストが豪華です。特に保坂さんのピコはすばらしい。短いし、ストーリィ的にも結構省略されていますが、これはそれでもOKでしょう。

夢から醒めた夢  2002年度版
ピコ 樋口 麻美
マコ 木村 花代
マコの母 早水 小夜子
メソ 道口 端之
デビル 光枝 明彦
エンジェル 鈴木 涼太
ヤクザ 野中 万寿夫
暴走族 吉原 光夫
部長 広瀬 明雄
夢の配達人 下村 尊則

 配達人が下村さんってトコがポイント高し! こちらの方がストーリィもよく分かります。新しくなったアレンジで、全体的に賑やかな雰囲気です。
感想など
 「次は名古屋で何やるの?」「夢から醒めた夢」「あ〜、あの(赤川次郎の?)」「そう…」「観ないよね〜」「そ〜だねぇ」…ってな会話がどこかで行われた気がする様な、しない様な。最近物覚えが…(殴)

 誰だって、ミュージカルを観る、と云ったら、良く名前の知られた作品を観たいと思いますよね。特に、あまりミュージカルを観たことのない人は。私だってそうでしたし、赤川次郎氏原作のあの作品が、それほど面白いミュージカルとなるのだろうか。そんな思いが確かにありました。

 でもね、ほら、吉沢さんがピコ役で出る可能性が極めて高いんですよ!(ををっ) これはポイント高いわ(いそいそ) だって、ほら、主役ってことは、見せ場も沢山ですよね!(きゃ〜♪) よし、行きます、行かせていただきますっ。ってことで、行っちゃいました。結論から云えば、これが大正解だったのです。

 子どもでも楽しめる演目のため、確かにちっちゃい子が多い。その中で始まったロビーパフォーマンス。決して広くはないロビーを所狭しと色々なパフォーマンスが。可愛いピエロ、小人、美しいフランス人形、そびえ立つ高脚ピエロ、悪魔や魔法使い、他にも沢山! これは凄い、凄いよ! 絶対に開場と同時に劇場に入って大正解でした。ロビーパフォーマンスが終わってからも、舞台を利用して色々なパフォーマンスが。しかも観客も参加して、です。すばらしすぎます(惚)

 さて、そんなこんなで、すぐに開演です。ロビーパフォーマンスの興奮そのままに味方さん演ずる配達人が夢の世界へと連れて行ってくれる。わくわく。そしてピコを演ずる吉沢さんが登場。きゃ〜! o(^^o) (o^^o) (o^^)o キャアキャア♪

 まだ自分自身のことを認識できていないピコ。「ココはどこ?」の第一声が一番難しいとインタビューで答えていた吉沢さん。うん、ばっちりですよっ(勝手に批評) それから力強い吉沢さんの歌声が響き渡ります。…この作品、美味しい(笑) やっぱり吉沢さんの歌声は良い! それと、キャラクタ的に可愛く演じればOKなので、吉沢さん向きな役です。

 遊園地のシーンは非常に力を入れている様子で、比較的長い時間を割いている割には、全然長く感じません。楽しさをしっかりと表現していて、観ている者を確実に夢の世界へと誘ってくれるのです。と、まぁ、ご託はさておき、純粋に楽しいんだ、このシーンは!(笑)

 その後もとにかく楽しいシーンが多くて、ちょっぴり切ないシーンもあるけれど、客席から何度も自然に笑いが起きる作品。あんなに沢山子どもたちがいたはずなのに、客席は本当に静か。子どもって素直だから、作品が面白くなければすぐに我慢できなくなるはず。子ども向けの簡単な作品、ではありません。子どもでも理解できる様に表現等に気を遣った作品、なのです。間違いなく、大人が観ても楽しめます。

 キャストですが、マコ役の花田さんは評価がむつかしいところ。結構好き嫌いが別れるかも知れません。感情表現が乏しいので。が、幽霊だからある程度許容できる気がします。
 メソ役の飯村和也さんは顔や表情が印象に残りました。他の役でも観てみたい気がします。川原さん演ずるデビルは…げろっ、オカマですかい(^^; と思ったら、意外と違和感なく受け入れられました。表情や仕草などが(オカマ表現のみならず)巧みです。エンジェル藤原さんは、ず〜っとニコニコして笑顔の作り方が上手でした。時々「むっ」としたりするところとギャップが効果的です。
 最後は部長の川地さん。サングラス書けてると映画マトリックスに出てきたエージェントそっくりですって!(笑 + ツボ) これは要チェックです。

 この作品は、絶対損をしています。もっともっと評価されても良いと思うのに、本当に楽しいのに、チケットの売れ行きは、やはり名の売れた作品にかなわないのでしょう。それはオリジナルミュージカルだから? 赤川次郎原作だから? でも、私は知ってしまいました、この作品が面白いことを。いーじゃない、誰が作ろうが、楽しいんだから! 吉沢さんが主演でなくても、きっとまた私は観に行くだろうなぁ。(2006/11/19記)

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