クレイジー・フォー・ユー (2006/11/4)
演目
クレイジー・フォー・ユー (1回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 京都劇場 2階 2A列 22番
同行者
酒飲みねずみさん
キャスト
キャッチコピー
世界中を幸せにするミュージカル!
夢もかなえる。恋もかなえる。 グッズ等
CDとプログラムを当然の如く購入。嗚呼、遂にココまで…。CDのキャストは以下の通りです。
感想など
アニメーションが印象的なCMであり、何だかしらないけれど、ずっとずっと観たかった演目、クレイジー・フォー・ユー。遂に京都へ。はい、もちろん遠征いたしますっ!
ってことで京都劇場。「京都劇場に外れなし!」は私のジンクスです(笑) だって、ほら、人生最初で最後の筈だった「美女と野獣」、あとからずんずん好きになった「異国の丘」に続く3作目ですからね。期待はどんどん膨らんで膨らんでぱちんっ! 開演。チケット発売当日に購入したにもかかわらず、大大人気のため、今回は2階席。しくしく。い〜もんい〜もん、全体がよく見えるから(開き直り) どんな物事でも初めが肝心。ら観る方も、早くその世界に入り込みたいと願っているし、演じる方や作者や演出者だって引き込もうとする。私が完全に引き込まれたのタップダンスでした。観る前は「タップねぇ…」と、特に興味もなかったのですが、ボビーが踊るタップダンスに心ドキドキ、ウキウキ。そして女の子たちとのダンスが始まれば、も〜、私の心も一緒にダンスです。 ボビーを演じるのは有名な加藤敬二さん…ではなく、荒川努さん。残念…と思ったら、荒川努さん、めちゃくちゃ上手いっ! 加藤敬二さんって、もっと上手いんでしょうか?(想像できなひ) ボビーはちょっとお調子者だけど、周囲の人にとても愛されていて、特に女の子たちがみんなで休暇返上して集まってくれるなんて、すごい。ザングラーさんには嫌われているというか、目障りと思われている様ですが、客席は一気にボビーの味方になってしまいますって! 期待のヒロインは樋口麻美さん。凄すぎます(^^; 台詞も、ダンスも、歌も、存在感も、その他諸々、何をやっても上手い! ほへ〜。役柄的な影響もあるのですが、とにかく格好いいんです。そして可愛いさもしっかりと表現。う〜ん、保坂さんのやっていた役を次々とこなす方ってのも頷けます。 ストーリィはよく云われる様に、典型的なボーイミーツガール。そこに「これでもかっ!」と云わんばかりのダンスと笑いが詰め込まれているものだから、本当に客席が一体感に満ちています。2階席で一番の特権は、ボビーがぶっ倒れているシーン。あれ、上から見ていると、めちゃくちゃ笑えるんです! あの倒れ方、サイコー! 笑えるシーンなんて、も〜、多すぎて多すぎて、四六時中笑っているか躍っている、これぞミュージカル! これだっ、私が観たかったのは! 笑い多き作品ですが、インタビューを読むと実に興味深くて、「笑わせようとすると笑ってもらえない」だそうです。そんな時は「台本に戻る」と加藤敬二さんのこと。そんなひたむきな姿勢が、観ている者に色々な感情を呼び起こさせるのです。 ボビーは、とっても格好いいんですよね。お調子者で、単純で、良い格好し〜なのにも関わらず、「決めるところは決めるぜっ!」って感じ。ダンスが始まれば、情けないボビーが一気に主役ですもの。劇場裏にジャンプしながらクルッと一回転して消えていくシーンなんて、涙ものの格好よさです。 そんなこんなで、涙が出るほど笑いました(笑) とっても凄いし、自然に身体がリズムを取り出す作品ですが、やっぱり笑いあってのクレイジー・フォー・ユーですね。 配役的には、ランクを演ずる牧野さんがかなりのはまり役。ちょっと強面だけど、とても憎めないキャラクタで、黙っていてもこの方の存在感がアピールされています。しかも後半に…なシーンがあるものだから、そのギャップに爆笑。 そうそう。初めて露骨に台詞でつっかえる場面に出くわしました。以前、マンマ・ミーア!で足ヒレがとれちゃったハプニングがあったのですが、その時はスカイ役の人が、自分が着替えながらひょいっと落ちた足ヒレを取り上げて舞台隅に放ったんですね。これが自然で、あ、い〜な〜、って思ったんです。現実問題として、日常会話だって、どもってしまったり、言い間違えることはあるのですからね。今回は、役者さんがどもっちゃって、「失敗した〜!」って感じで言い直したから余計目立ったんじゃないかと思います。 ま、こんなことは些末なことですよ! 最後は凄い拍手で迎えられたカーテンコール。1階席を観てみれば、前の方10列目くらいまで総立ちでした。あ〜、い〜な! 私もあの中に居たかったよ(><) (2006/11/26記) |