夢から醒めた夢 (2006/12/23)



演目
夢から醒めた夢 (2回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 新名古屋ミュージカル劇場 1階I列13番
同行者
Kさん , TKさん
キャスト
ピコ 吉沢 梨絵
マコ 苫田 亜沙子
マコの母 織笠 里佳子
メソ 飯村 和也
デビル 川原 洋一郎
エンジェル 藤原 大輔
ヤクザ 野中 万寿夫
暴走族 吉原 光夫
部長 田中 廣臣
老人 立岡 晃
老婦人 安田 千永子
夢の配達人 北澤 祐輔
男性アンサンブル 李 *
江 帆
* 督梵
上川 一哉
滝沢 行則
松本 和宣
恩田 和典
女性アンサンブル 荒木 舞
井上 あゆみ
岩沢 英美
久下 紘子
白石 紋子
永木 藍
大橋 りさ
間 しのぶ
キャッチコピー
あなたは夢の配達人に会いましたか?
グッズ等
前回購入しなかったプログラムを購入しました。
会員特典で、ピコのシールを貰いました。
前回行った時の紹介で一筆書きを頂きました。
感想など
 2度目の観劇、しかも前回観劇時に購入したCDを連日聞いているワタクシです。台詞もタイミングもしっっっかり覚えてます。ここまで準備万端で訪れた人も少ないでしょう。だってほら、このレポを書いている時にも聞いていますから(しかも本日3度目)

 今回のキャストは、もちろん吉沢ピコ。コレが一番の目的ですからね。マコは木村花代さんが観たいよ〜、と思っていたのですが、やっぱり無理。ただ前回とは違って苫田亜沙子さん。よしよし、違いを確認できますね。暴走族が吉原さんに! ラッキィ。CDで聞いていて結構気に入っている方です。

 さて、夢から醒めた夢と云ったらロビーパフォーマンス。前回見過ごしたタップダンスはしっかり観ることができました。一般客の中から女の子が一人、唐突に選ばれて一緒にダンスすることになるのですが、その子に言葉を使わず、ジェスチャだけで教えていく様、そしてその子の表情や動きがどんどん自然になっていく様、それら全てがとても新鮮味に溢れていました。結構難しそうでしたが、しっかり一曲踊りきりましたもんね。拍手(ぱちぱちっ)

 デジカメを持って行って撮影しようとしたのですが、動いてる物の撮影は非常に難易度が高いです(^^; ボケボケばっかし(くすん) そういえば、夢の世界のロビーパフォーマンスは、あんなに賑やかで素敵なのに、誰も一言も喋らない神秘の世界なのですね。ふふっ。

 さて、ここで最大の落とし穴が訪れます。座席に座り、今の内にお手洗いへ…と消えたKUMAの席。そこに女性ピエロが座ってくれたらしいのです。らしい(^^; 同行者のK氏が「こっちこっち〜」ってジェスチャしたら座ってくれたんだとか。しかも結構長い間。くすん、私が戻ってきた時にはいなかったよ〜(ほろほろ) 皆さんとハイタッチして去っていったらしいです。あぅ〜(┰_┰)

 さて、配達人は前回の味方さんから変わって北澤さん。悪くないですね。ただ、好みからすると味方さんの雰囲気か、下村さんの声をとりたいかも(^^;

 さてさて、吉沢ピコが登場です。…って、あれ、声が少しかすれてますね(^^; そういえば場内結構乾燥している感じだし、う〜ん…と思ったのですが、歌い出したら来ました! これです、この力強い発声。高音低音、広い範囲に渡り正しい音程を強い声で、ぽ〜ん! って感じが吉沢さんの魅力です。その後も歌になると大丈夫。台詞の時は時々かすれた感じの時がありましたが、後半になるほど少なくなっていきました。

 CDで聞きまくっているので、ココが大事! ココで観客を圧倒する歌声が、台詞が! って私は身体に染みついているんです。だから、観ていて、「ココが重要だよ!」「次の台詞が大切だよ!」「感情しっかりね!」って応援してしまうんです(笑) その期待に見事応えてくれました。後半から台詞も歌も安定感が増してきて、最後をしめる二つの歌はまさしく完璧に歌いきってくれました。吉沢さん、最高! もっともっと上手になって、色んな作品で活躍してくれることを期待してます(^^)

 マコです。苫田マコ。前回観た時の花田マコとは正反対です。花田マコは、しっかりと役を忠実にこなそうとして、感情表現しなければならない箇所で、少し弱い。逆に苫田マコは感情を表現しようと頑張っているのが伝わってくるのですが、発声が弱くなったり、音程が少しずれたりすることがありました。どちらかと云えば、オペラチックな歌い方ですね。一番気になったのが、歌の入りが若干遅れることが多いんです。よく歌手の人で、わざとタイミングをずらして自己表現(?)しようとする方がいらっしゃいますが、あれと似ています。「のだめカンタービレ」の登場人物、千秋さまの台詞で「作曲者の意図は絶対だ!」というものがあります。私もその考えに全面的に賛成なので、う〜む…って感じでした。1/3テンポくらい遅れてるんですよね〜(^^; あ〜、木村マコが観たかったなぁ(しつこい)

 飯村メソは元気でした! 雰囲気や表現力、存在感、そして大切なところで「どか〜ん!」と声量を発揮して観客を引きつけていました。にじゅうまる(きゅきゅっ)
 デビル川原は良いですね。こちらも問題ありません。責任…(笑)

 エンジェル藤原は今回もニコニコ。ところがどっこい、何か声に元気がありません(^^; あれれ〜。後半になってちょっと良くなってましたけど。あと、表情の作り方はとても良いです。

 あとは…吉原暴走族が良いです! この人は実に良い。暴走族の持つ威圧感みたいな物を少しにおわせていて、声も良く通ります。この方の暴走族は2002年版のCDで聞くことができます。

 さて、全体を通して、「あれれ〜?」って箇所がちょこちょこあったのですが、後半になるほど皆良くなっていった気がします。CDで聞くだけでは分からない部分って、やっぱり多いですよね。分かることも多いです。例えば声の雰囲気や表現力で想像できること、何を伝えようとしているのか感じることができます。だから何度聞いても面白い。
 が、やっぱり観に行かなきゃ! 舞台で観る作品は、身体全体で感じる物です。声だけで表現していたことが、声の力はそのままに、そして色んな人が同時に、時には声を出すこともなく沢山のことを伝えてくるのです。そして観客も一体となり、面白い時は笑い、楽しい時は手拍子で一体化して、公演毎に違った作品を作り上げていくのです。

 さて、今回はこれだけでは終わりません。今日は何の日気になる日〜(ちょっと違う) そう、クリスマスカーテンコールがあったのです!(知っていてチケットをとったのですが) 何年もクリスマスを意識しなかったのですが、今日ほど素晴らしいクリスマスはありませんでした。この瞬間に感謝して、感激して、身体が震えました。
 小人さんがハンドベルでキヨシコノヨルを演奏してくれて、出演者全員で歌ってくれて、観客は光る棒を降って。この素晴らしいまでの一体感が、過去に例がないほど長い長いカーテンコールを生み出したのです(笑) これまでにも長い長いカーテンコールはありましたが、今回ほど長かったのは記憶に一度だけ。ライオンキングを観た時です。あの時は本当に長かった。でも、今回の方がもっともっと長かったですよ。最後は膝の上に置いてあったプログラムをバサッと床に落としつつも立ち上がり、拍手拍手拍手!! って、皆さん殆ど総立ちですね(^^) 初のスタンディングオベーションとなりました。 (2006/12/23記)

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