エビータ (2007/1/13)



演目
EVITA (1回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 新名古屋ミュージカル劇場 1階J列34番
同行者
Kさん , hayaさん
キャスト
エビータ 井上 智恵
チェ 芝 清道
ペロン 佐野 正幸
マガルディ 渋谷 智也
ミストレス 苫田 亜沙子
男性アンサンブル 谷本 充弘
百々 義則
阿川 建一郎
内海 雅智
朝隈 濯朗
伊藤 潤一郎
香川 大輔
白倉 一也
高橋 卓爾
芹沢 秀明
天野 陽一
上川 一哉
藤山 大祐
村澤 智弘
永野 亮彦
黒木 豪
女性アンサンブル 磯津 ひろみ
佐和 由梨
大石 眞由
遠山 さやか
鳥原 如未
西田 桃子
平田 曜子
石栗 絵理
松岡 夏未
山本 志織
間尾 茜
吉村 晶子
奥山 あゆみ
是澤 麻伊子
成松 藍
花田 菜美子
キャッチコピー
野心と情熱、そして愛。彼女は嵐のように生きた。
グッズ等
1回目の観劇なのでしっかりと、プログラム&CDを購入です。…定番になってきた気が(^^; CDのキャストは以下の通り。

エビータ 野村 玲子
チェ 芝 清道
ペロン 今井 清隆
マガルディ 下村 尊則
ミストレス 石橋 ちさと
アンサンブル 劇団四季

野村さんの第一声を聴いた瞬間に震えが…。
感想など
 粛々と進む葬儀のシーン。ん? 何だか存在感のある人が…あ〜、この方が芝さんですね。そして第一声。何じゃこりゃ〜?!(名古屋弁) 全身を走り抜ける衝撃、何て素晴らしい声なんでしょう! 声量もさることながら、味わい深い身体に染み入る声です。存在感も高く、オーラもあり、一発で惚れました(^^)

 そして遂に登場、エビータ! 場内響く歌声。…多分、登場してるんだよな(推測) と云うのも、物の見事に他の登場人物の陰になっていて、見えなかったんです(^^;;; スポットが当たっている箇所があるので、多分あそこにいるんだろうなぁ。仕方ないからココは声をじっくり聴くことに。少し声が固いかな? 最初の登場シーンなのでもう少し、もう少し柔らかくて強い方が…と思いましたが、声質は結構好きです。インパクトが足らない、と感じたのは見えなかったせいもあるでしょうか。

 こんな感じで始まったミュージカル・EVITA。前半は少々むつかしい作品だという印象を受けましたが、中盤から後半にかけどんどん作品に入っていくことができました。

 印象に残ったのはやはり芝さん。チェが本を読んで聴かせてくれているような、子どもの頃に親が絵本を読んでくれた様な、そんな流れに身を任せてエビータの人生を追いかけることができました。だからチェにばかり目が行くこともなかったし、全体を楽しむことができたのが良いところ。

 そして涙なしには語れないこの作品でもあります。まず早々に芝さんの第一声で目に涙が浮かび、でもここはぐっとこらえました! 次にエビータがファーストレディとなり国民の前に出てきて話を始めた時。少し涙が頬を伝わりましたが、その後のシーンで涙があっさりとまりました(笑) そしてエビータ最後の放送。エビータのことは特に好きになれない人物なのに、やっぱり感情移入してしまうんですね。我慢してたのに、周囲で鼻をすする音がしている中、頑張っていたのに、「泣かないで、アルゼンチーナ」の歌声で、だーーー(涙) もう無理です。驚いたことに、涙を誘うのは「泣いて!」と訴える時ではなく、逆に「泣かないで」と云われる時なのですね。やさしく云われると、もう我慢ができません。

 さて、気を取り直して、井上さんはエビータそのものって気がしました。良い意味で、なりきっている感じです。佐野さんもお上手ですね。もう少し大きいと良いんですけど、エビータが病に冒されたシーンなどでは非常に良い味が出ています。苫田さんは「夢から醒めた夢」のマコ役で観たばかりですが、うわ〜、これは良いですよ! 役がスゴイ似合ってましたし、歌声も素敵でした。

 カーテンコールも、観ている者を最後は幸せな気持ちにさせてくれて良かったですね。最後に残った芝さんがはじけてくれて、サイコ〜! 格好良すぎますって(きゃ〜)

 冷静に思い返してみれば、感想は一言で集約できます。これまで観た作品の中で、最も綺麗な作品でした。 (2007/1/14記)

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