壁抜け男 (2007/6/10)



演目
壁抜け男 (1回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 京都劇場 1階F列6番
同行者
hayaさん
キャスト
デュティユル 石丸 幹二
イザベル 坂本 里咲
部長/刑務所長/検事 高井 治
八百屋/娼婦 丹 靖子
デュブール医師/警官2/囚人/弁護士 寺田 真実
B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト 荒木 勝
画家 渋谷 智也
M嬢(公務員) 佐和 由梨
A夫人(公務員)/共産主義者 久居 史子
C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長 井上 隆司
新聞売り 有賀 光一
ピアノ 野口 彰子
リード 竹村 直哉
パーカッション 小松 玲子
キャッチコピー
人生は素敵! 人生は最高!
グッズ等
CDを1枚、プログラムを1冊購入しました。
CDのキャストは以下の通り。

デュティユル 石丸 幹二
イザベル 井料 留美
部長/囚人/検事 光枝 明彦
八百屋/娼婦 丹 靖子
C氏(公務員)/警官1/刑務所長 青山 明
デュブール医師/警官2/弁護士 喜納 兼徳
B氏(公務員)/看守1/ファシスト 川原 洋一郎
画家 渋谷 智也
M嬢(公務員) 佐和 由梨
A夫人(公務員)/共産主義者 横山 幸江
乞食/看守2/裁判長 千野 昌保
新聞売り 有賀 光一
ピアノ 戸田 多佳子
リード 小藤田 康弘
パーカッション 長谷川 友紀

ライブ音源です。
感想など
 「壁抜け男」。このタイトルを見ただけで、主人公が壁を抜けることが分かります。どうやって壁を抜けるのか、2人1役の様でこなすのか、マジックで表現するのか。ドキドキ。
 音楽が流れ舞台が始まると…あれ、これまでと少し雰囲気が違います。この辺りがフレンチミュージカルなのかしらん? でも、耳に馴染みやすい音楽です。そして唐突に訪れました、壁抜けの瞬間が。本当に壁を抜けているように見えます。をを! どうやって表現してるのかなぁ。と考えてしまうところが理系の悲しいサガ(^^; 鏡を使ったトリックだと私は思ったのですが、一緒に行ったhayaさんは別の考え。別にどちらでも良いのですが、ここが唯一の、本当の壁抜けでした。
 その後の壁抜けは、本当に抜けるわけではなかったり、見ればすぐ分かる様な壁抜けなのです。それでも観ている側が「抜けるんだ!」と思っているので、とても自然に感じられます。非常に興味深かったです。

 主役のデュティユルはもちろん石丸幹二さん。前回はストレートだったので、ミュージカルでの石丸さんを楽しみにしていました。石丸さんの演技はとても役に忠実で、正直です。細かいところまできっちり演じているのが伝わってくるし、シーンに応じた表現の切り替えが正確です。私は何故か「石丸さん=人気先行」だと、ず〜っと思っていた(理由は不明です)のですが、そんな思いは完全にどこか行っちゃいました。

 そうこうしていると、CMで使われている曲が流れ出します。この曲大好きです! 心躍り出すようなメロディに合わせ、デュティユルが躍動してます。「泥棒じゃん…」と思いつつも、憎めないキャラクタ、不思議な感情で心が支配されます。

 イザベルの坂本さんは観ていてとても安心感があります。可愛いさの表現がとても上手ですね。

 高井さんは初めてのご対面(?)でしたが、をを〜、声がずっと深いところから出てくるんですね! 高井さんの演じるオペラ座の怪人、一度観てみたいと思いました。

 画家の渋谷さん、実は前回エビータのマガルディ役であまり印象が良くなかったのですが、今回はとても魅力的でした。

 これまで観た作品と大きく違うことの一つが、1人の役者さんが演じる役の数です。1人4役の人もいますし、衣装の変化、表現の違いも面白い要素です。高井さんは特に上手く演じ分けていると感じました。

 結末はちょっぴり切なく、でも、素敵な収束でした。そして、幕がおり、ここからがとても嬉しかったんです! 作中の曲を再び歌ってくれたんです。とても気分が高揚するし、作品をもう一度ダイジェストで思い返せるし、とっぷり作品に浸ったところで飛び出してきた(!)デュティユルが「壁抜け男の賛歌」! 飛んでます! 弾けました。もう最高です。鳥肌立ちまくり(^^)

 拍手拍手拍手! カーテンコールは続き、スタンディングオベーション。と、デュティユルが一歩前へ。この時の石丸さんのしぐさが非常に好きなのですが…それはさておき、みんなで最後に流れた曲を歌うことになりました。をを?!(^^; そういえば、歌詞が書かれた紙を受け取りましたっけ? …パンフレットに紛れてます(┰_┰)くすん で、聞いてるだけのKUMA。くすん。

 歌い終わり、手を振り、拍手拍手。…って、拍手が大きくなってます。手拍子になってます。すっごい盛り上がりです。京都のお客さんって、本当にしっかり盛り上がりますよね。名古屋だとイマイチ盛り上がりに欠けることが多く(そのかわり、ある一線を越えると爆発的に盛り上がる不思議なところです(^^;)、非常に羨ましいです。
 そんな訳で、カーテンコールが続き…デュティユルが再び一歩前へ。「もう一回…」という石丸さん、可愛すぎます(笑) 作中と、先ほどの一回を聞いたので、すこしメロディが身体に入ってきていましたが、歌詞が分からな〜い(><) 結局、また聞いてるだけでした。しくしく。

 盛り上がりは最高潮。拍手がやみません。すごい盛り上がりです。長く続けば良いという物ではないかもしれませんが、舞台と客席が一つになってホントに凄かったです。で、幕が開き、何と、再再度デュティユルが一歩前へ。この時の石丸さんの表情がとても印象的ですが、「もう一回…歌っちゃいます?」って感じで、客席からは笑いも。hayaさんに歌詞の書かれた紙を出してもらい、ついにしっかり歌うことができました(^^) 久々の観劇で、沢山拍手して、あ〜疲れた(=きもちい) (2007/6/11記)

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