ジーザス・クライスト=スーパースター
[ジャポネスク・バージョン] (2007/11/2)
演目
ジーザス・クライスト=スーパースター [ジャポネスク・バージョン] (1回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 京都劇場 , 1階P列10番
同行者
酒飲みねずみさん
キャスト
キャッチコピー
劇団四季の想像力が圧倒的存在感で描く キリスト最後の7日間
グッズ等
会員特典「特性オルゴールプレゼント」のスタンプを一つ押してもらいました
感想など
劇場に一歩足を踏み入れると、それだけでビックリ。本来あるべき舞台位置から大きくせり出した白い空間。一体これは何なんだ?! 登場したのは白子。何と美しく、何と斬新なのか。エネルギッシュな演出に、素晴らしい感動が身体中を駆けめぐります。こんなところで演技ができる人たちって、いったい何者?!
と、ここまでは良かったのですが、久々に作品の世界へ入りきることができません。ユダが出てきて…ん〜? どうも演技がクサイ。強烈なキャラクタであるユダを一生懸命演じている、とは思うのですが、もっと普通に演じてくれればなぁ、と思ったり、思考がどうにもこうにも冷静です。 ジーザスの柳瀬さんは、ひたすらに雰囲気が良く、この演出の中に上手く溶け込んでいて流石です。声も良く、アンサンブルとの呼吸もぴったり。アンサンブルは特にすごく、パワーがありました。 でも、作品からおいてけぼり。 この作品、とにかくむつかしい、と思ったまま終わってしまいました。途中の休憩がなく、拍手をする機会も少ないため、入りきれないまま最後まで一直線。あれま。 日本という国は、世界で有数の無宗教国家だと思います。その日本でイエス・キリストのことを、最低限の知識でも良いから知っている人はどのくらいいるのでしょうか。少なくとも私はよく知りません。もう少し予習をしておくべきだったのかも。 よく分からない部分も多かったのですが、分からないなりに感じたこと。この作品で一番重要なのはユダなのでしょう。『エビータ』でチェが重要なのと似ています。とにかく観ていてイヤだったのが、ジーザスの取り巻きたちです。ユダ以外はみんな嫌い。ユダこそが、唯一、ただ一人ジーザスのことを理解していた(本当の意味で理解しようとした)のではないでしょうか。悪者方はOKです。特に村さんはやっぱり良かった。 作品全体の演出、ジーザスの雰囲気、ヘロデ王の登場シーンなど、沢山楽しめたのですが、でもでも、すっっっごい消化不良です(^^; エレサレムを観る前には、ちょっとだけ予習していこうかな。 (2007/11/2記) |