オペラ座の怪人 (2007/12/2)



演目
オペラ座の怪人 (2回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 大阪四季劇場 1階F列30番
同行者
Kさん , TKさん
キャスト
オペラ座の怪人 佐野 正幸
クリスティーヌ・ダーエ 木村 花代
ラウル・シャニュイ子爵 北澤 裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島 美樹
メグ・ジリー 荒井 香織
マダム・ジリー 戸田 愛子
ムッシュー・アンドレ 寺田 真実
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ビアンジ 石井 健三
ムッシュー・レイエ 林 和男
ムッシュー・ルフェーブル 岡本 隆生
ジョセフ・ブケー 岡 智
男性アンサンブル 増田 守人
見付 祐一
柏田 雄史
小倉 佑樹
佐藤 季敦
町田 兼一
金本 和起
女性アンサンブル 小野 さや香
倉斗 絢子
黒田 あきつ
西田 ゆりあ
田窪 万理子
是澤 麻伊子
世登 愛子
吉田 郁恵
山本 奈未
樋谷 直美
峰岸 由佳
智川 ちえみ
キャッチコピー
劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい
グッズ等
関西ロイド・ウェバー3作観劇記念特典で、オルゴールをもらいました(^^)y
後日CDを購入しました。CDのキャストは以下の通りです。
プログラムを購入しました。
感想など
 オペラ座の怪人。この作品を初めて観たのはまだ1年半前。初めての遠征でした。あの時の感動は素晴らしかったけれど、歌ばかりのスタイルに戸惑いもし、圧倒されたけれど、その後に観た多くの作品の想いの中に埋もれつつあった作品でした。

 期待も薄いまま劇場に足を踏み入れると、そこは素晴らしい雰囲気の舞台。あぁ、オペラ座だ、オークションだ、と思うと急激に期待感が高まります。どきどき、わくわく。血が騒ぎます(笑)

 キャストで期待していたのは北澤ラウル。今の劇団四季で最もラウルをイメェジしやすい役者さんです。前回のラウルはイメェジ最悪でした。異性に甘くて、言動が軽くて、こんな男に付いていくクリスティーヌも見る目がない! と思っていたのですが、北澤ラウルは格好良かった! オークションでの声がちょっと若すぎたのを除けば大満足です。ラウルって格好いいんだ! と知りました。

 もう一人、木村花代さん、クリスティーヌです。正直、そんなに期待していた訳ではなかったのです。ところが、びっくりしました。本当に。想像を絶する素晴らしさでした。こんなに魅力的な人だったのですね! 高音のメロディが続くクリスティーヌは花ちゃんの良さが十二分に発揮される役だと思います。とにかく引き込まれ、上演中、ずっと追い続けていました。3週間ほど前からキャストされたばかりですが、この役を何年も、何十年も勤めているかの様な錯覚さえ覚える演技です。
 一番"らしい"演技だと思ったのが、セラフィーヌを演じているところ。ふてくされた感じが、いかにも花ちゃん!って感じでした。

 怪人は佐野さん。前回のラウルです。実に器用な人ですね。もの凄く期待薄だったのですが、上手いです。ただ、魅惑的なパラメータは低めでした。素晴らしいクリスティーヌとラウルコンビに引き込まれ、怪人に感情移入できぬままでしたが、佐野さんの堅実な演技が感動を運んできてくれました。

 最後はボロボロ泣きまくり。上演中は呼吸をするのも躊躇われるほど舞台が全て。初心に返った様な観劇でした。ストーリィもシーンも全て知っているのに、

 「ちょっと明かりをつければ、昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう!」

の後は、もの凄い衝撃を受けましたし、ずっと舞台が私の心を捕らえて離しませんでした。
 最後は一人で早々にスタンディングしてしまいました(^^; 既に挙げた3人の役者さん以外の役者さんも、アンサンブル全ても素晴らしかったんですもの!

 初観劇の時も思いましたが、やはり完成度がピカイチの作品です。これまで観たどの作品より、作品の完成度は高いです。もし木村クリスティーヌがもう一度観られるなら、また遠征しても良いかも…なんて思いました。大阪オペラ座は最初で最後のつもりでしたが、作品の素晴らしさ、表現の素晴らしさ、何よりも、歌ばかりのミュージカルに心地よさを覚える様になった私自身の感性の変化、え〜っと、何でしょう…要するに、また観たいんです!

 因みに、最後までスタンディングした人はごく僅かでした。あの舞台じゃスタンディングするほどじゃないですか?(^^;
 一番疑問だったのが、The Music Of The Nightの後って、拍手無しですか?! 私はとっても感動したんですけど、あれあれ?、と思っている間に次のシーンへ。え〜っと(^^;;;しまった
 もう一つ、ムッシュ2人が

 「あつかましい、やっっつ!! こどもだましっだっ!」

と歌うシーン、私は無性に手拍子したくなりました(^^; 自然と手拍子が起こると嬉しいなぁ。。。

 などと思ったりはしつつも、やはり初心に返った観劇でした。「前回と比べてどうだった」とか、「このキャストは云々」、とか、「今日の出来映えは…」なんて云うのは私にとって、あまり意味はありません。一番素晴らしい観劇は、引き込まれ、気付いたら終わっていた、すごく良かった、素晴らしかった、この感想です。ドコが、ではなく、とにかく良かった、と云いたいのです。久々に、その境地でした。また行こうかな、大阪。 (2007/12/03記)

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