ウェストサイド物語 (2009/4/29)
演目
ウェストサイド物語 (2回目)
劇団・劇場
劇団四季 , アクトシティ浜松 大ホール , 1階4列38番
同行者
TKさん
キャスト
キャッチコピー
このミュージカルには神が宿っている
グッズ等
特に何も購入せず。
感想など
全国公演はとにかく大変。日々移動、そして異なる劇場。どうしても専用劇場のクオリティより劣ることもあります。でも、今回のウェストサイド物語は素晴らし過ぎる完成度でした。
前回と比べ、リフが松島さんから田邊さんに、ベルナルドが加藤敬二さんから萩原さんへ、アニタが団さんから増本さんへ、などなど変更になっています。 びっくりするほど良かったのが田邊リフ。この人ってなんでもできちゃうんですね。これまで、器用で上手だけれど、ハナガナイ、と感じていました。が、このリフは素晴らしすぎ!! 松島リフト比べ、ダンスで目を見張る感じではありません。(しかし激しく上手い!) 台詞や立ち振る舞い、総合的に観て、圧倒的に格好いいんです! そして、迫力があります。さらにトニーと二人だけになると、弱いところが素直に出てしまい、まだまだ子供って感じも表現。阿久津トニーは今回も素晴らしかったのですが、それに全く負けていないリフでした。 一方の萩原ベルナルド、ちょっと堅かったですね。しかし、しっかりベルナルドしてました。今回、ジェット団が全体的に良かった(良すぎた)ため、シャーク団はちょっと影が薄いです。 増本アニタは、思ったよりもアニタしてました。どこも悪くない、しっかりとした演技でした。この方、地力がありますね。もっとパワーがあると、より良かったです。特に「アメリカ」はビシビシビシッと感じる迫力が欲しいです。 その「アメリカ」、鈴木ロザリアが素晴らしかったです。良い味出してます。この辺りがしっかりしていると、作品がしまります。 ジェット団では西尾アクションが、特に後半の舞台をしっかり引っ張ってくれました。「クラプキ巡査部長」はすごく良かったです。ジェット団最高! キャスト表をチェックしたら、ジェット団は前回観劇時とほとんどメンバが変わっていないんですね。 変わったと云えば川口雄二さん。上手いです、この人。器用ですね。特にグラッド・ハンドが良かったです。 グラジェラの高倉さん、綺麗でした。ダンスが大きいですね。「を、いい女!」と思わせる雰囲気が滲み出ていました。ところで、グラジェラって、トニーに惚れてるの? トニーがダンスに遅れて現れた時、高倉さんの反応はちょっとそんな感じでした。単に、「みんなのヒーロー」ってだけかもしれませんが。 木内エニイボディズは実にしっくり来てました。元気いっぱいの木内さん、素でいけそうですね。 牧野クラプキ、相変わらず好きです。このキャラ(牧野さん)は良いです。 ドックは若かったです。とても。あの世へ旅立つ直前までドックを演じていた立岡さんも、きっとこの素晴らしい舞台を見守り続けているんでしょうね。若いドックも決して悪くありませんでした。 余談:全国公演は観客マナーがすごいことが多いです。携帯電話が鳴る、たくさん。激しく咳き込み続ける人がいる、多数。頭の位置を動かし続ける人がいる、数人かもしれませんが私たちの前には沢山。無意味に動いて音を立てる人、暗転して音楽がなっているのにずっとしゃべっている人たち、暗転してから観劇準備を始める人(眼薬、メガネ、etc)は始まったら寝てました。 でも、だからこそ全国公演って行う価値がある様にも思います。見事な舞台でしたがカーテンコールも2度で終わり。え゛?(^^; ま、そんなこともあるでしょうね。多ければ良いってものでもありませんし。とても良い舞台だったから、劇場全体が強く引き込まれていた雰囲気は伝わってきました。普段ミュージカルを観ない人が足を運べる全国公演、大らかに観るとしましょう(^^) (2009/5/2記) |