キャッツ (2009/5/3)



演目
キャッツ (4回目)
劇団・劇場
劇団四季 , キャッツシアター , 2階4列62番
同行者
高坂千春さん
キャスト
グリザベラ 早水 小夜子
ジェリーロラム=グリドルボーン 秋 夢子
ジェニエニドッツ 小松 陽子
ランペルティーザ チェ ウンヘ
ディミータ 有永 美奈子
ボンバルリーナ 西村 麗子
シラバブ 南 めぐみ
タントミール 八鳥 仁美
ジェミマ 王 クン
ヴィクトリア 千堂 百慧
カッサンドラ 井藤 湊香
オールドデュトロノミー チェ ソンジェ
バストファージョンズ
アスパラガス=グロールタイガー
村 俊英
マンカストラップ 芝 清道
ラム・タム・タガー 荒川 努
ミストフェリーズ 金子 信弛
マンゴジェリー 百々 義則
スキンブルシャンクス 劉 昌明
コリコパット 花沢 翼
ランパスキャット ユ ホンチョル
カーバケッティ 齋藤 太一
ギルバート 入江 航平
マキャヴィティ 青山 祐士
タンブルブルータス 川野 翔
キャッチコピー
時代はキャッツを選び続けた。
グッズ等
千秋楽の記念品をもらいました。
   
左の大入り袋にThank youの紙とポストカードが。
ポストカードはキャッツシアターのロビーをぐるりと取り囲んでいた写真を集めた物ですね。
感想など
 4年半、私が観劇に興味を持った時には既に五反田キャッツシアターにいたキャッツ。私が一番好きな作品であり、一番大切な作品。その千秋楽。葉書による抽選で、出したら…当たっちゃいました! 遠征しましょ、そうしましょ♪

 少し早目にキャッツシアターに到着すると…人人人。皆さん気合い入ってます。既に長蛇の列で、写真を撮っている人が多いです。
 今回は初めての2階席。キャッツシアターは本当に最高の劇場で、2階席も近くて見やすい!

 さて、始まります。回転する舞台を見ていると、回転席にも負けない感動に身体が震えました。これ、良い! さらに、回転席の存在が舞台と見事に調和していて、良い!良い! 回転が終わると舞台がとても小さく、また、客席と一体化しているのが分かります。客席が猫の世界にお邪魔させて貰っているって感じです。

 千秋楽ということで、キャストも超強烈。マンカスは芝さん! 猫になっても芝さんは芝さんでした。猫越しに芝さんである事が遠目にも分かります(笑) が、意外なほど馴染んでいて、違和感はありませんでした。
 マンカスがあんなに重要な猫だということも、これまで気付いていませんでした。台詞も凄く多かったのですね。
 芝さん、じっくり見ていると、ダンスは周囲より劣っていましたが、不思議とそれが目立ちません。グロールタイガーのシーンでは猫が変装しているのに、芝さんだとすぐ分かるキャラの濃さ!! スキンブルのシーンではヤクザな振る舞いが強烈すぎて笑えたり。しかし、作品の中にしっかり収まっていて最高でした。

 タガーは荒川さん。元気で気ままなタガーでした。荒川さんにはタガーがお似合いですね。楽しみながら演じている様で、見ている方にもそれが伝わってきました。ダンスもお上手です。

 マンカスとタガー、この二匹が左右に分かれて舞台を支えているのもよく分かります。そして出番がすごく多いことも。
 ガスを演じる村さんも混じると、強烈! 濃いです、濃い! 村さんはすごく丁寧に、ガス→グロールタイガーを演じてくれました。も、完璧。最後だからこそ、逆に丁寧に演じようとしていた様に感じました。

 同じく丁寧だったのが、グリザベラの早水さん。やっぱりグリザベラは早水さん。グリザベラと云ったらメモリー。心に響くメモリーを歌える人と云ったら早水さん。なのですが、早水さんが本当にすごいのは、それだけではありません。
 一番感動したのは一幕の後半。グリザベラが右手(右前脚?)を前に出す、ただそれだけの仕草です。グリザベラそのものになっているんですね。歌っていないシーンでも、グリザベラのオーラを発している。だから歌もすごくなる!

 ジェリーロラムは秋さん。声が結構低くて力強い秋ジェリロ。このメンバの中でも真っ向勝負って感じで、熱い熱い舞台をさらに熱くしてくれました。ガスに対してもう少し優しいと、より良かったです。

 南シラバブは、実に良い声、らしい声。早水さんのグリザベラと相性も良い様に感じます。グリザベラのメモリーに割ってはいるシラバブのメモリーは、感動が増幅してビシビシ伝わって来ます。
 シラバブはタガーのシーンでは、まだ幼いので(?)一人暗がりでいたり、しきりとマンカスにすり寄っていたり、とても可愛かったです。

 劉スキンブルは、これまでスキンブルに対して頂いていたイメージよりも、ちょっとコミカルな感じがしました。膝の動きなどがそんな印象。これはこれで楽しいスキンブルでした。

 ミストフェリーズは、二階から見ていると、すごく変…と云ったら失礼ですが、人間の動きじゃないことがよく分かりました。すごいです、ほんと。ありえない動きばかり。 見せ場のシーンでは、ちょっと目が回ってしまった様で、ふらついていましたが(笑)

 ということで、キャッツはやっぱり凄かったです。千秋楽だからこそ、すごく丁寧で、暑苦しいくらい熱い舞台。これぞ劇団四季、これぞキャッツ、という最後の舞台でした。
 芝さん、荒川さん、村さん、早水さん、秋さん、5人もビッグタイトルの主役を張る役者さんがいて、それぞれの個性が消されず、完成度の高い舞台を作り上げた瞬間に出会え、最高でした。

 カーテンコールは予想通り激しい盛り上がり。緑のレーザービームが劇場を包む様は綺麗過ぎです! 加藤敬二さんの演出でしょうか。一匹ずつ猫が紹介されたり、再度握手に回ったり延々と続きましたが、最後はマンカスに促されたグリザベラが舞台中央で一礼して終了しました。次は横浜、みなとみらいですね。初日取れるかなぁ。

 余談1:私の隣に小さな女の子が座ってました。小学一年生くらいでしょうか? あの年にしてはかなり頑張って観ていたと思います。その子が幕間にお母さんと話していたこと。「ず〜っと東京で演ってたから、ゴミだらけで汚くなっちゃったんだね」。 キャッツシアターのことです。あははは! そうかもしれないね〜(^^)かわい〜

 余談2:幕間に役者さんとすれ違った様な気がします。すれ違ってから、あれ?? と思い、後ろ姿と記憶で補完したので、違うかもしれませんが。栗原さんと高倉さん、だった様な…。高坂千春さんは浅利さんを見掛けた様です
 (2009/5/4記)

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