オペラ座の怪人 (2010/1/16)
演目
オペラ座の怪人 (10回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 新名古屋ミュージカル劇場 2階E列19番
同行者
TKさん
キャスト
キャッチコピー
劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい
グッズ等
シール貰いました。
![]() 5000回記念の公演プログラムを買いました。 感想など
2010年の観劇初め。オペラ座の怪人もようやく10回目の観劇です。
トータル的な感想はただ一つ、私はこの作品、特に音楽が大好きだって再認識しました。個々の曲が素晴らしいのは勿論のこと、曲と曲の繋がりが秀逸です。また、音の調和と不協和音も興味深いです。 たとえば、イルムートで殿様が歌う部分は凄まじく音が飛びますよね。「中止だ〜♪」の「だ」の位置なんて、ありえないですよね!! そこが良いんです。それと対比してカルロッタが歌う「セラフィーモ、変奏はもういらないっ♪」は、何となめらかで美しいことでしょう。美しいからこそ、カエルが飛び出すのが衝撃的です。カルロッタはクセのある歌い手ですが、ここは最高の歌を、最高の音を届けて欲しいところです。 ドンファンの曲も、とても変(失礼)。何であんなに落ち着かない心地になるんでしょうか。ピアンジが苦労するのも分かります。その出だしから、あれあれ? いつの間にかオペラ座の雰囲気ある曲イメージに戻っているじゃないですか。この自然な流れが今一番のお気に入り。「も〜はやひけ〜ない〜♪」というところまでたどり着くと、感動せずにいられません。 ミュージカルの代表的な作品を一つ挙げるとしたら、やはりこの作品だなぁ、と思いました。 さて、ファントムは高井さんが帰ってきました。もう、高井さんでないと満足できません。こんなに高井さんに惚れ込むとは思ってもいませんでした。何かなら何まで完璧としか云いようがありません。根本的に、音が違います。これです、これ。来て欲しいところで、ぐぐっ、と来ます。 苫田クリス、お久しぶりです。名古屋に来て以来、笠松クリスをずっと観ていたので、色々と違いが分かりました。気になったのは最初。「クリスーティヌなら歌えるかもしれませんわ!(メグ)」の後は、いかにピュアに歌うか、が私の観るポイント。なのですが、ちょっと…歌い慣れてる感じ、というんでしょうか。ビブラートはない方が良いです。その他、全体的に表現が人間くさいです。他の作品だと良いのですが、クリスは少し人間味が薄い方が落ち着くなぁ、と。あと、歌う時に少し気合いが入りすぎている部分が。。。 でも、歌の音は結構良かったです。特に、低音と高音の幅がきいていました。私は低音がしっかりしたクリスが好きなんです。苫田クリスの低音はしっかり低音していて、普通に高音も出ているため心地良いです。 鈴木ラウルはまた良くなっていました。ちょっと音の出し方が気になっている部分があったのですが、気にならなくなりました。あとは、冒頭、オークションのシーンで「これだ〜っ」の「こ」の音だけ気になってます。 メグは歌がもう少し…。マダムは随分自然になってきました。が「地獄の手がせ〜ま〜る〜♪」のところはもう少し冷静に歌って欲しいです。 で、ちょっと微妙な話も。今回、久々、約1ヶ月振りのオペラ座でした。ろうそくの火が消え、オークション。このシーンの重要性を切実に感じました。オークショナの進行がすごくすごく重要なんですね。率直に云うと、あれではオペラ座の世界に入っていけません。一幕中盤くらいまで、その違和感をずっと引きずることになってしまいました。何が原因かはよく分かりません。が、雰囲気が良くありませんでした。その後のルフェーブルも微妙で、何か浮いている感じ。他の見慣れたキャストまでちぐはぐに感じるから不思議です。 客席の反応もすごいですね。無反応、という言葉が適切な感じ。オペラ座初めて、というよりも、普段舞台を観ていない人がほとんどなんだと思います。拍手もちらほら。逆に、そういう人たちを劇場にひっぱる力がオペラ座にはあるんでしょうね。 (2010/1/24記) |