レベッカ (2010/3/21)



演目
レベッカ (1回目)
劇団・劇場
東宝 , 中日激情 1階9列43番
同行者
Eさん
キャスト
マキシム・ド・ウィンター 山口 祐一郎
わたし 大塚 ちひろ
フランク・クロウリー 石川 禅
ジャック・ファヴェル 吉野 圭吾
ベン TEKKAN
ジャイルズ KENTARO
ジュリアン大佐 阿部 裕
フリス,宿泊客,群衆 松澤 重雄
ナサニエル・ホーリッジ,召使い
招待客
竹内 耕
招待客,召使い,群衆 さけもと あきら
カメラマン,召使い,ゴルファー 横沢 健司
ヘッドウェイター,召使い
ゴルファー
齋藤 祐加
ロバート,宿泊客,ゴルファー 俵 和也
宿泊客,召使い,ゴルファー 杉山 有大
ボーイ,召使い,ゴルファー 田中 秀哉
記者,宿泊客,メイド 南海 まり
ホテルフロント嬢,メイド
ゴルファー
中村 友里子
メイド,ゴルファー,接待客 石田 佳名子
ベアトリス 伊東 弘美
ヴァン・ホッパー夫人 寿 ひずる
ダンバース夫人 シルビア・グラブ
キャッチコピー
この館には、常に彼女の影がある…
グッズ等
公演プログラムを購入しました
CDを購入しました(30分は短すぎ〜(><))
感想など
 シルビアさん、さいこ〜!! これ以上の感想は…書きますけど…この一言につきます。

 山口マキシム、雰囲気は良いです。でも、こういう大人しい(?)役は山口さんっぽくない気がします。優しい山口さんは少し苦手。一人我が道を行って欲しいのですが、この役はそういう役ではありませんね。仕方ないです。海辺で歌うシーンは迫力があって、らしさが見えました。ダンバース夫人に話しかける時の声の調子、怖くて良かったです。左足を少し前に出して、斜め45度、の姿勢で歌うのはいつも通りですね♪

 大塚わたしは、おどおどした感じから、強くなっていく切り替わりがすごく明解で良かったです。音も良いですが、少し口先で歌っているのと呼吸音が気になりました。ただ、あまりしっかり歌いすぎると、おどおどした感じと逆行していってしまうので、意識的だったかも。呼吸音はCDでは全然気になりません。

 禅フランクは、良い味出している感じでした。安定感がありますね。

 吉野ジャックは一幕の印象が薄いです。二幕では、小悪党振りが様になっていました。こういう役が似合うとは思っていなかったので、少しビックリ。

 ベンTEKKANは印象的だったのですが、二幕は出番が少ないんですね。もう少し観たかったかも。

 ジャンKENTAROは、歌が凄く上手くて驚きました。特に期待もしていなかったので得した気分です。

 阿部さんは声が好きなので、それだけでOK♪

 伊東ベアトリスは、雰囲気と歌、両方良かったです。役的に、意地悪なのか、優しい人なのか、ちょっとドキドキでした。

 寿ヴァン・ホッパーは、発声が素晴らしいです。インパクトのある役で、浮いたところもバランス良かったです。招待客として呼ばれた時、「わたし」とのわだかまりが無かったのはストーリィ的に気に入りました。

 シルビア ダンバース夫人。これ程ぴったりなキャストって、そうそう出逢えないのでは?!と思いました。
 姿の見えないレベッカを、浮かび上がらせているのは彼女です。主人レベッカとマキシムの結婚を、彼女はどの様な気持ちで見てきたのでしょうか。レベッカの死後も屋敷を守り続けた、レベッカの存在を守り続けたダンバース夫人。とても淋しい存在だなぁと感じました。
 二幕になり、「わたし」が強く変わっていった時、置物を破壊しますが、それってひどすぎませんか? 壊れてしまった物を、彼女がどんな思いで直しただろう…と考えると…涙涙涙。問題なのは、そのシーン、大塚わたしもすごくすごく良かったので、どっちにも感情移入したくて、できなくて、あぁ一体どうしたらいいの?!?! とりあえず、ぼろぼろ泣いていました。

 この作品、不思議なもので、序盤の内から最後のシーンが想像ついていました。幕が上がる前の「R」と、最初の演出で何となく感じたのだと思いますが、ふしぎ。(2010/3/21記)

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