オペラ座の怪人 (2010/3/28)
演目
オペラ座の怪人 (13回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 新名古屋ミュージカル劇場 2階F列12番
同行者
Eさん
キャスト
キャッチコピー
劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい
グッズ等
何も購入していません
感想など
待っていました、高木クリス。ジーザス・クライスト=スーパースターで観たマリアの印象が、美しい高音が、大きな期待を抱かせていました。
その印象は…第一声から覆されました(^^; 低い!!(^^;;; 過去に観たクリスの中で、最も低い音から入りました。カルロッタから引き継いだ どうぞ〜おもいで〜〜〜を〜〜〜♪ というところ。ここに期待していました。第一声で「わっ!」と思わせる美しさが欲しいんです。記憶に残っている花代クリス,笠松クリス,苫田クリスは、皆、いきなりのことで不安なクリスの心情を表現していたため、インパクトに欠けるんです。この作品のヒロインが誰なのか、全ての観客に、劇場全体に知らしめる音であって欲しいんです。 そこで現れた、低い! です。軌道修正が大変でしたが、冷静に聞いていくと、最初からしっかり歌っています。おどおど歌うよりはこちらの方が好みかも。(この曲に限っては) 私が求めるクリスティーヌは、綺麗な高音を出すこと、は当然として、低い音をしっかり低く出すこと、なのです。しかし、低い音もピュアに出して欲しい、と、まぁ、贅沢三昧なのですが。。。 低音高木クリス、真骨頂はファントムと二人で地下に降りていくところ「オペラ座の怪人」です。ここは特に低い音からしっかり入って欲しい曲。予想をさらに下回る低音でした。が、これが素晴らしくて、特に高井ファントムと絶妙のマッチング。期待していたのとは全く違う方向に進みましたが、満足です。 意外と云えば、「歌の人」「音の人」と思っていたのに、意外と身体を使った表現が綺麗でした。ちょっとした仕草や、手の動きなど、表現力もありますね。仮面を取り去るところでは、女の子が悪戯しちゃった、みたいなイメージが強く伝わってきました。 笑ってしまったのが、最後、ファントムのもとから走り去るクリス…歩幅広すぎなんですけど(^^; 普通、こ〜、ちょこちょこちょこっ、と可愛く走り去るところ、運動神経抜群のクリスは、たったったったったっ、と大きな歩幅で走り去って行きましたとさ。千年の恋が冷めなきゃ良いけど。 高井ファントムは前回より良かったです、が、うぅ。。。もう少し丁寧に。。。 鈴木ラウルはALL I ASK OF YOUの入り方がすごく上手くなりました。聞き惚れます。オークションの「これだ〜」の「こ」を綺麗に出してくれたらもっと…。 種子島カルロッタは最近少しパワー不足な印象。半場ピアンジも、ぼちぼち。(ぼちぼちのレベルは高いレベルです) 岡田メグ、良かったです。もしかすると、名古屋で観た中では一番安定して歌が聴けたメグだったかも。少し声が低いのですが、安定してくれるのが大切です。逆に歌以外、立っている時や歩いている時、バレエの形にあまりなっていないというか…がに股気味(?)なのが気になりました。もう少し美しく立てる気がします。(前は気にならなかったけど) アンドレ・フィルマンの二人は今日もぴったんこ。安心安心大満足。 寺田レイエ…あれ、こんな雰囲気でしたっけ? 最近、私が求めているオークションの雰囲気といつも違う気がします。私自身の受け止め方が変わってきたのかも? お客さんの反応は今日も絶不調♪ 静寂とした客席は健在でした(^^; 皆さん楽しんでいないわけではなく、20年くらい前の日本人観客の様な、最後だけしっかり拍手、という感じなんでしょうね。見慣れていない人たちに足を運ばせるくらい、この作品のネームバリューが高いと云うことなのでしょう。すごいことですね。しみじみ。 (2010/3/28記) |