早乙女太一 特別講演 (2010/4/18)



演目
早乙女太一 特別講演 (1回目)
劇団・劇場
御園座 , 2階7列12番
同行者
Eさん
キャスト
結城 新之助 早乙女 太一
伊予 持田 真樹
沙雪 高部 あい
久坂 従吾 内野 謙太
野津 道貫 山本 亨
村田 新八 山崎 銀之丞
藤巻 知念 里奈
キャッチコピー
グッズ等
公演プログラムを購入しました
感想など
 青年を演じる「嗚呼、田原坂」と、女形の「早乙女太一 舞踊ショー」の二本立てでした。

 とにかく…音がひどいです。御園座は別の演目を数回観ていますが、その時は気にならなかったのでとても不思議です。音割れしているのに、音量が高いため、さらに悲惨なことになっていました。

 「嗚呼、田原坂」は、主役級以外の発生にかなり難があります。頑張っても聞き取れないことが多々。発生以外も含め、アンサンブルレベルが非常に低いため、ばらばらした印象を受けます。
 しかし、そこへ飛び込んできた美しさ。立ち回りって、これほど美しいものだったのですね!! 衝撃的でした。これが早乙女太一かぁ。自分の動きを、観ている者の目線でチェックしている様な、繊細な部分が強いように感じました。男らしい声も結構好きです。

 作品全体としては演出が中途半端な感じで、ちょっと入り込むことができませんでした。時々笑いをとる展開は予想外で、そのタイミングが私の感覚とずれていて…。

 女優さんは、一人ずば抜けて発生の良い人が。誰だろう?? と思って後で調べたら、持田さんでした。初見ですが、すごく丁寧で、素晴らしかったです。

 知念さんは声聞くとすぐに「あ!」と分かりますね。彼女の音は元々苦手なのですが、音割れが拍車をかけて、バリバリになっていました。どうして爆音にしたがるのか理解できません。

 色々気になる点が多かったのですが、それでも、太一は美しかった! そして、しっかり泣けます。気迫も凄いし、もっと周囲をしっかり固めてあげたいと思いました。

 「舞踊ショー」の方は、一転、完成度が高い舞台でした。そして、もっと古典的な雰囲気のまま、一本調子で進むと思っていたのですが、現代の音楽も取り入れて、それが上手く調和していました。B'z のLOVE PHANTOMが流れた時はびっくりしましたが、意外にも違和感はほとんどなし。

 二本立てで美味しかったのか、美味しくなかったのか、それは分かりませんが、良い物を観られたという気はしました。 (2010/5/30記)

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