クレイジー・フォー・ユー (2010/8/9)
演目
クレイジー・フォー・ユー (4回目)
劇団・劇場
劇団四季 , 京都劇場 1階C列19番
同行者
TKさん
キャスト
キャッチコピー
いちばん好きな人と観たい、とびきりハッピーなミュージカル
グッズ等
特に何も買っていません
感想など
約2年半振りのクレイジー・フォー・ユー。場所は前回と同じく京都劇場。今回も遠征です。たった一度の予定だったため、最前列中央を狙ってチケットを取りましたが、前から2列目でした。まずまず。近年、数多くのミュージカルを観てきました。そして抱いた野望、クレイジー・フォー・ユーのアイ・ガット・リズムを最前列中央で、しかも加藤敬二さんのボビーで観たい、と。最前列中央とまではいきませんでしたが、ほぼ念願が叶い、感無量です。
舞台が目前に迫る位置、初めて観る加藤ボビーは、ほんっっっとうに素晴らしかったです。どこが? いえ、違うんです。どこが凄かったわけでもありません。本当に凄い時は、ココが凄かった、とか、ココが良かった、とかじゃないんです。何も悪くない、というと少し語弊があるかもしれませんが、大変なことを当たり前のようにやっていて、それを大変と観ている側に気付かせない。これこそが、本当に素晴らしいことだと思います。今回の敬二さん、まさしくそれでした。 しかし、それを隠しきれないのが、汗です。敬二さんの全身から、猛烈な汗。にこやかな笑顔と軽い足取りでとても楽しそう。なのに汗びっしょりで、動くたびに飛沫となって飛んでいます。あれだけ動き回っているのですから、当然息も上がっているはず。敬二さんはそれを見せず、シーンの切り替わりできっちり雰囲気が切り替わっています。だから笑えるし、観ていて違和感もなければ、特筆することもないんです。そのすごさを伝えるのは汗だけなんです。 バランス感覚、すごいです。(凄いって連発してしまうのは私の語彙が乏しいためです) いろいろな姿勢を取っているのに、どれも軽々と。冷静に考えてみれば、あんな体勢を保持なんて絶対無理! でも敬二さん笑ってるし、観ているとそんなの当たり前にできる様な気がしてしまいます。 タップに関しては、誰よりもタップでした。他の人は脚を動かして音を立てている、敬二さんの場合はタップを踏んでいる姿が美しいんです。タップを踏んでいるです。誰よりも流れる様に、誰よりもシャープに、そして誰よりも大きな迫力とともに。 問題が一つだけありました。この座席位置で、敬二さんのボビーだと…敬二さんビジョンになってしまうんです。どのシーンでも、ボビーがいると、ひたすらボビーを、敬二さんを追いかけてしまうんです。追いかけ続けて、他の役や舞台セットまで、とても目が届きません。もう一度、と云わず、何度でも観ろってことでしょうか。 花さんポリー、こんなに良くなっているとは驚きでした。前回のイメージはとても堅い。ポリーの奔放さが感じられず、とても物足りなかったのですが、めちゃくちゃ良くなっていますね。そういえば、あの時以来、ほぼずっとポリー演じていますね。 川原ランクは初演キャストでしょうか。牧野ランクのイメージが凄く良かったのですが、川原ランクも最高!! 二人のランク、見た目は全然違いますが、同じランクになっていますね。 光川ロス、あら、ぴったりの雰囲気ですね。まったく危なげも不安も何もありませんでした。 志村ザングラー、ザングラーの中に志村さんが見えました。良いことなのか悪いことなのか、一概には言い切れませんが、もっともっとザングラーになりきって欲しいです。丁寧な演技は良かったです。 ダンスチーム、最高ですね。男女ともに、アンサンブルのダンスが最高。とにかく何でも良いから楽しくて、リズミカル。観ればきっと幸せに。(2010/10/28記) |