Caster Production
ガラを釣る
そんなつもりじゃなかった...
朝、5時40分にフェリーが名瀬港に入港するまでは、サーフ、磯、防波堤などさまざまな条件を考えて、それなりの準備もし、タックルも用意しました。しかし、走りはじめて2時間後、大和村の大和川での第1投で、すべて忘れて頭の中がぜーんぶ、メッキ(地元ではガラという)になってしまったのです。ですから、この釣行記はガラ釣りが中心になります。
奄美大島の釣りといえば、ディープジギングの超大物釣りで有名ですね。でも、この方面を期待なさったかたは、こちらを訪問されるとよいでしょう。海パンはいて腰まで水に浸かりながらルアーを投げるのが好き、とか、ちっちゃな魚が好きっていう奇特な方は(^^)そうぞ、先にお進み下さい。
フィールド・オブ・ドリーム
ワンキャスト・ワンフィッシュ、まさに言葉通り。投げたルアーが、ただで戻ってくることがないという状態。とにかく魚が豊富で、活性はすこぶる高い。魚はすべてガラで、大きさは大きいもので25cm程度、小さいものはいくらでも、という感じで釣れました。
今回、主に攻めた場所は、河口です。というよりも、磯や防波堤、サーフではいい結果が出ませんでした。もっとも、よく釣れる場所に時間を費やしていたので、それなりの攻め方しかしてませんので断言はできませんが、やはり、河口付近の流れがある場所が最もいい結果が得られました。
これらの河口は、満潮・干潮に関係なく、また、時間にもほとんど関係なく、いつ行ってもよく釣れました。ここ数年ほど、私の地元のフィールドではメッキの不作が続いていたので、最初の2時間で過去5年間に釣った以上のメッキを釣ってしまいました(^^)。
奄美の、この夢のような状態が例年のものなのか、それとも今年だけのものなのかはわかりませんが、今年は本州でもメッキが豊作だそうですので、やはり年毎の寡多はあるのかもしれません。
タックルについて
バイクの旅です。特に今回はフェリーに乗る鹿児島まで1000km近く走らなければならなかったので、持っていくタックルも限られていました。さんざん悩んだあげく、ライトアクションのトラウトロッド8.6ft、#5のフライロッド、テレスコピック・スピニングのパックロッドを持っていくことにしました。
このうち、トラウトロッドとフライロッドは2ピースなので、バイクの横にポリウレタンでポケットを作り、ガムテープで固定。これにロッドを差し込んで、荷物にロッドバンドで固定しました。パックロッドのほうは、リールもルアーもセットして荷物の上にゴムバンドでくくりつけて、すぐ使えるようにしました。バイクを止めてから第1投まで、30秒の早業です(^^)。
リールは、すべて小型のスピニングで、4lb・6lb・8lb・12lbのラインを2台のルアーと2個の換えスプールにそれぞれセットしました。でも、実際には6lbと8lbしか使いませんでした。
その他のルアーや、こまごましたものはすべてフィッシングベストに入れて身につけ、行きも帰りも着ていました。このスタイルは、海でも川でもすばやくツーリングからフィッシングに切り替えることができ、また、見かけもそれほど不自然ではないので、結構気に入っていました。(私だけ?)
こんなこともある
使ったルアー
持っていったルアーは、ミノーからスピナー、ワームまで。とにかく種類を多く持っていきました。そして、ガラ釣りでは、ワームとスピナーをのぞくほとんどすべてで、いい結果が得られました。
とにかく速く動くものに良く反応するようで、速く引けないルアーでは釣れません。個人的な趣味もあって、特に良く使ったのはハスルアーです。銀色のハスルアー1/12〜1/8ozをジャーキングしながら、水面に飛び出るくらい早引きすると、もっともよい結果が得られました。このパターンは、島に滞在中、どこでも、どの時間でも通用しました。
そのほかのガラ釣りに使用したルアーについては以下の通りです。
・ペンシル :最後には後ろのフックをはずして使いました。高速ただ引き。
・シンキングミノー:ジャーキングで使用。キンキラの色がいい。
・メタルジグ :これも小さめの派手な色がよい。ただ引きでも釣れた。
もちろんジャークでも。
・ポッパー :バス・ギル用の小さなもの。自作です。これも当たり。
・スプーン :速く引けるものならOK。
・バイブレーション:必要な速さで引くとひっくり返るので良くなかった。小さいの。
・スピナー :これもあまり速く引くと、ブレードが回転しないので良くない。
・ワーム :ワームがきちんと泳ぐような速度では無視される(^^)。
自作のミニポッパーでの釣果
めちゃめちゃ暴れます
バーブレスフックについて
フッキングしたガラは、ジャンプはしませんが、めちゃめちゃ走ります。さすが回遊魚という感じで、釣り上げてからも最期まで暴れ続けます。ミノーやポッパーなど、フックが2個の場合、このときに魚体を傷つけてしまうことがあるようです。
そこで、リリースを前提にする釣りの場合は、バーブレスフックをおすすめします。また、私の場合、最後にはペンシルの後ろのフックを取ってしまいました。