Stone's扇子ギャラリー

横須賀まつりの楫方(楫取以外)の持ち物に扇子があります。各町内楫頭、綱頭、綱分、後見、と扇子を持ちます。この扇子で山車の方向を楫取に指示を出し、(時には叩いて気合いを入れる)進めとか、止まれとかに使用する。楫取が終わると、この扇子が持てるのですが、全員持てるわけでもないのです。楫取の経験豊富な者のみ扇子という役割がまわってくるのです。ですから楫取が終わると、次にあこがれるのがこの扇子です。時には楫棒を(楫取を)叩きすぎて割れたり、折れたりしてしまいます。人によっては試楽に1本、本楽に2本計3本使うこともあります。私は平成2年から平成8年の楫頭まで、計21本使いました。しかし原型が残っているのはここにあるだけです。(尚、年度ごとに2本づつ残っていますが、形のある方を載せました。)


平成2年綱分 平成3年綱頭 平成4年綱頭 平成5年綱頭
初めて扇子になりました。後左です。大事に使おうと思いましたが、むりでした。 2年目で前の綱頭になりました。3本のうちの原型があるのがこれです。 この年は同盟で初めて本町組が3周を成功させた歴史ある年でした。興奮しました。 この年からは余裕です。何をやっても失敗するとは思えませんでした。
平成6年綱頭 平成7年楫頭 平成8年楫頭
楫取を叩くのも、快感になってきました。 とうとう大役の楫頭に選ばれた年です。メンバーに感謝してます。 最後の扇子引退の年がやってきました。昭和53年に新楫に選ばれ、実に18年間、山車に携わることができ感激でいっぱいでした。最後の胴上げは今も心に残ってます。