劉備の怒り
劉備にとって関羽は身内以上の存在であった。
その関羽が呉によって非業の死を遂げた。
劉備はいつか関羽の仇をうとうと心に誓っていた。
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ああ。かわいそうな雲長よ。
すぐにおまえの仇を討ってやるぞ。
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いけません!
倒すべき敵は魏であって呉ではありません。
魏が倒れれば呉は自然と帰順を申し入れて参るでしょう。
ここで呉と争えば、一番喜ぶのは魏であります。
どうかお考え直しください。
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・・・・・・・・。
(子竜よ私のわがままを許してくれ。)
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劉備は何も答えず。
ただ、趙雲を遠征のメンバーから外した。
ついに出陣を決意したがその準備中、
張飛の助官が、劉備を訪れた。
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益徳も死んだか・・・。
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助官が来た時点で劉備は張飛の死を悟った。
普段は劉備に何か知らせがあるときは
張飛自ら劉備のもとを訪れていたからであった。
果たして、劉備の懸念どおり張飛殺害されるとの報告であった。
死の前日にせっかんを受けた樊彊、張達が居なくなっていることから
この二人が犯人とのことらしい。呉に逃亡したという。
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おお・・・。
あれほど部下に厳しくしてはならぬといっていたのに・・・。
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劉備は5万の兵を率いて呉に攻め入った.
呉主孫権は諸葛瑾を使者に立て蜀との和平を成立させようとした
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どうか怒りをお静めになって、私の言葉をお聞きください。
劉備殿にとって帝位を簒奪した魏こそが、倒すべき相手なのです。
どうか大局的な見地に立ってご考慮ください。
私は劉備殿のためを考えて申しておるのです。
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しかし、劉備は聞く耳持たず、有無を言わさずはねのけた。
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う〜む。どうやらかなり劉備を怒らせてしまったようだのう。
こうなったら最後の手段だ。
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孫権は一転して魏に使者を出し降伏を申し入れた。
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おお。そうか孫権が降伏するとな。
うむ。受け入れよう。
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陛下。呉の降伏を受け入れてはなりませぬ。
呉はいま蜀の侵攻を受け、
魏を含めた両面攻撃を最も恐れているのです。
ここで呉を滅ぼしてしまえば、
蜀も孤立し、やすやすと打ち破ることが出来ましょう。
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そう言われるのももっともだが、
降伏する者を拒め、攻撃すれば、
今後わが国に降伏を申し入れる者が、
居なくなってしまうではないか。
孫権には朕が指定する貢物と人質を要求する。
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というと呉に対し瑠璃や真珠など高価な貢物を要求し、
人質には孫権の長子孫登を要求した。
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貢物というのは古来から
どういう物か決まっております。
このような高価なものは、
いまだかつて前例がありません断るべきです。
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構わぬ構わぬ。
曹丕は父の喪中にもかかわらず
このような非常識な貢物を要求して来た。
曹丕は世の笑い者となろう。
また、このような品で魏の侵攻が免れるとあらば、
安いものだ。
人質の件は登がまだ若年ということで、
なんとか言い逃れをして間を伸ばそう、
劉備の脅威が無くなるまでの辛抱じゃ。
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なるほど。そこまでお考えでしたか。
それならば言うことは有りません。
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孫権はこうして魏、蜀の両面攻撃を回避した.
