張魯の帰順

曹操は漢中に攻め込んだ。
その地の主、張魯は五斗米道という仏教系宗教の教祖である。
張魯軍は迎撃に出た。
曹操軍は霧のため道に迷い、
知らずに張魯軍の陣中深くに入り込んでしまったが・・・。

許楮 おろろ。ここはどこだ。
あれ?張魯軍じゃん。ま。いいや。とつげきー!!!

夏侯惇 おーい。許楮がもう戦ってるぞー。
・・・。めちゃくちゃだな。

驚いたのは、むしろ張魯軍の方で、我先に退却しだした。
曹操軍は、散々に暴れまわり、張魯軍を撃破した。

張魯 曹操は数多くの英雄達を滅ぼしてきた。
彼に刃向かえるわけが無い。
だが、せっかく築いた勢力を失うのは惜しい。

曹操は張魯に地位を約束する代わりに降伏を勧めた。
力の差を感じていた張魯は、さして抵抗もせず曹操に降伏した。

曹操 ははは。こんな戦も有るもんだな。
良かろう。張魯の身柄を安堵する。

曹操は労せずして漢中を手に入れた。

ちょうどその時は劉備が蜀を奪ったばかりであった。
曹操の配下、司馬懿は曹操に劉備を攻撃するよう進言した。

司馬懿 劉備は詐欺のような手法で蜀を奪いました。
蜀の民衆はまだ彼に心服しておりません。
また、荊州の地では孫権との領地争いでもめています。
いま軍を蜀に進めれば、かの地は動揺し、
必ずや蜀を手に入れることができるでしょう。

曹操 わしは今、隴(漢中)を手に入れたばかり。
更に蜀を望むほど欲張ってはおらぬ。

曹操は赤壁の敗戦を思い出したのだろうか。
はたまた拠点の許昌で起っている反乱騒動が気になるのか。
いつに無く弱気な発言であった。

曹操は漢中の守備に夏侯淵、張郤を任せて、
自らは許昌に戻った。
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