反曹操派

曹操は劉備を高く評価し、常に側に置いた。

曹操が、劉備を引き連れて領内を案内した時の事。

曹操 見よ。これが我が軍の誇る典農屯田制度じゃ。

劉備 テンノウトンデン?私にはさっぱり。

曹操 ふふ。無能ぶるのはよせ。
私の新しき農業制度だ。
この戦乱において、地主を失った土地を
我が軍団が回収、管理し、兵自ら畑を耕す。

劉備 兵が、農地を耕すのでございますか?

曹操 そうだ。この制度で我が軍の兵糧問題は解決された。

劉備は曹操に食事を招待された。


曹操 いま、天下の英雄は君と余だけだ!!
袁紹など取るに足らん。


劉備はどきっとして、料理の元へ運んでいた箸を落とした。
この瞬間、雷が鳴った。


劉備 と、とんだ粗相を。
わたくしは雷が大の苦手で、、、。


劉備は曹操の前では臆病で、何もできない人物だと印象付けようとした。


というのは反曹操の動きをしていたからであった。
劉備は劉という姓を持つように王室に連なっていた。
劉備はひそかに反曹操の同志を募り、
献帝の舅の董承までも取り込もうとコンタクトをとっていた。
董承は献帝が曹操に保護される以前から帝のそばに仕え、
常に近くにいた重要人物である。

劉備 曹操はもともと残虐性を持った人物。
私は徐州での大虐殺の惨状を目の当たりにし
やつには絶対に恭順しまいと思っている。
曹操はきっと漢に取って代わろうとしているに違いない。
董承殿あなたはどう思われる?

董承 帝は日ごろから、曹操に冷遇されており、
日に日にこの私めに曹操に対しての不満をぶつけられてます。
舅の私としてもどうしたらいいかおろおろするばかりで。

劉備 ならば話は早い。
ひそかに帝に曹操誅殺の詔を発っせられるよう
お願いされるがよろしい。
そうなれば彼は逆賊となり、
漢に忠誠を尽くす四海の英雄達はこぞって
反曹操の旗を揚げるに違いありません。
そのとき初めて漢の復興が始まるのです。

董承 ですが、わたしは曹操に反旗を翻すなど・・・。


劉備 私は他でもなく帝のことを思っていっているのですぞ。
あなたは帝とともに常に苦難をともにされたお方、
帝の気持ちは痛いほどわかっておられるはず。

劉備は幾度も董承を説得した。

ついに董承も折れた。

董承 わかりました。
帝にお伝えいたします。

献帝は董承からその話を聞くと、ひそかに曹操誅殺の詔を発した


劉協 劉備の言う通りじゃ。
曹操の専横には目に余るものがある。
曹操を誅殺せよ。


劉協は舅の董承に密勅を預けた。
董承はこれを帯の中に隠した。
董承の不穏な動きは早くも曹操の知るところとなり、
曹操は自ら董承を取調べた。

曹操 董承どの帝と何を話していたのだ。
董承 な、なにも、
ただ帝のご機嫌をうかがいに参っただけでございます。
曹操 この者の服を検めよ。

曹操は董承の服を脱がし、隠しているものが無いか探した。
幸い帯の中の勅はばれなかった。

曹操 董承殿、もっと体を鍛えてはどうだ。
腹の肉が、弛んでるぞ。
あと、そのデカパンどうにかならんか。
面白い体形じゃのー。

それを知った劉備は近く企みがばれてしまうと思い、
曹操の自分が臆病であるように見せ、
自分に対する警戒心を解くと同時に、
ひそかに曹操から離れる機会を探っていた。

劉備 だめだ。曹操はもう感付いている。

袁術は曹操に敗れた後、民衆に見放され、
袁紹に身を寄せようと徐州を通過していた。

曹操はこれを聞くと、袁術討伐軍出そうとした。
劉備は自らその指揮を志願した。
後でそれを聞いた程イクが 急いで曹操のもとへ赴き進言した。


程イク 殿が劉備を殺さないのがいまだに理解できません。
劉備に兵を与えるなどもってのほか。
必ず反逆を起すでしょう!!!


曹操は急いで後を追わせたが間に合わなかった。
果して、劉備は徐州に付くとその地の主を殺し曹操に反旗を翻した。
この最中、曹操誅殺の計画が露見し
事の真相を知った曹操は怒り、
董承始め企みに加わった者全員を処刑した。

董承 申し訳ございません。陛下。
この私めには陛下を最後までお守りすることが出来ませんでした。

劉協 おお・・・。董承。(涙)
まさかこの様なことになってしまうとは・・・。


曹操 おのれ劉備め!よくもこの私を欺きおったな!
次へ