それがしの秘密2
作;まんぼう
様
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(上機嫌で鼻歌を歌いながら) それがしも、何時の間にか世間に美髭公と言われるようになった・・・ ああ、いつも日の出前に起きて丹念に数刻洗った後、 卵の白身パックで髭を保護し、香油でつやを加える。 なおかつ食生活には気を配り、海藻を食しカラスの濡羽色にする。 皆が寝静まった後にまた数刻かけて洗い、 香油で再び手入れをした甲斐があったというものだ。 |
| 兄者って・・・おされだったんだな・・・。 |
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あ・・・ああ。 こんなに髭に時間をかけてるとは・・・ そういえば、あれだけの髭なのに汗臭い次弟を見たことがないな・・・ むしろ香草のいいにおいがしたような・・・。 |
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ふふふ、この髭は長兄にも末弟にも触らせん! この髭に触れる者には天誅を下してやる!! それがしの青龍刀で真っ二つ。 たとえ義兄弟とて、私の命が死んだ時に、 つまりこの髭が美しさを失えば一緒に逝っていただく! |
| 俺たちの命って・・・兄キの髭と同じ価値だったんだな・・・。 |
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そのようだな・・・。 末弟、今度からあいつとけんかする時は、 他のどこ狙ってもいいから髭だけは切るなよ・・・ 恐いから・・・。 |
| そうだな・・・。 |