曹操の死

河北を統一し天下に最も近かった曹操であったが、
彼に死が訪れようとしていた。
曹操は跡継ぎを決めようとしていた。
合理的な考えを持つ切れ者曹丕、曹操を上回る文才を持つ曹植、
勇猛な曹彰、普通なら曹丕に決まりなのだが、
曹操は曹植の才能を愛していたため本心は曹植に後を継がせたかった。

曹丕 父は俺よりも植のほうを後継者にしたがっている。
植は天才だし。きっと俺は父に嫌われているに違いない。

郭皇后 何を弱気な事をおっしゃっているの。貴方らしくないわ。
貴方の才能こそ国を統べるのにふさわしいのよ。
お父様もその事を分かっているはずよ。


曹植 兄上こそ父上の後を継ぐべきだ。
でも・・・。負けたくは無い。

曹彰 くだらない。君主なんぞつまらねえぜ。
面倒な事は兄貴に任せておれは遊ぶぞ。


魏内では派閥が形成されて来た。
賈翊は後継者選びに失敗した他国の例を暗にほのめかせ、
曹丕に後を継がせるようにした。

曹操 賈翊よ。先ほどから黙ってるがどうしたのだ。

賈翊 いえ、何でも。
ただ、袁紹と劉表の事を考えておりましただけです。

袁紹と劉表は後継者選びを誤って衰退の基を作ったのであった。

曹操 はっ。はっ。はっ。そなたの言葉で目が覚めたわ。

曹操は関羽の首が呉から送られると安心したのか、息を引き取った。
彼は結局皇帝にはならなかったが、
後を継いだ曹丕は間もなく皇帝となった。

それを聞いた蜀は諸葛亮を始め主だった蜀将が劉備の即位を薦めた。

諸葛亮 曹丕は漢を簒奪するという大逆を犯しました。
我らはあくまでも漢の臣、
献帝の後を継ぐのは劉備様。あなたしか居られませぬ。

劉備 断る。私など・・・。恐れ多いことだ。

諸葛亮 殿!漢の復興はお忘れになったのですか!!!!

劉備 それとこれとは話が違う。いかん。

諸葛亮 殿!我ら将兵の忠義はどこに向ければ。我らの夢はどうなるのですか?!!

趙雲 馬良 黄忠 魏延 馬超 ・・・・・

劉備 分かった。う。うむ。仕方が無い・・・。

漢を継ぐ形で劉備は皇帝となった。

張飛 兄者!こんな事よりも雲長兄いの仇討ちのほうが先じゃ。

劉備 おお、そうであったな。
一時たりともそのことは、忘れてはおらぬ。

諸葛亮 ・・・・・。

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