孫策の挙兵 |
董卓討伐で名を馳せた孫堅は荊州の地で非業の死を遂げた。
長男の孫策は寿春の袁術に身を寄せた。
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私もこのように成人し、兵法を学び、 兵を率いる事が出来るようになりました。 私も父と同様の功績を立てたいと願っております。 どうかこの私を部将としてお使い頂けますよう。 |
おお、孫堅殿の嫡子とは。立派になったのお。 そうじゃな。では早速だが、郡盗の祖郎を討伐してはくれまいか? |
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はっ!かしこまりました。 |
おまえが孫堅の息子か。死ね。 |
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なんて強いんだ。 これはただの郡盗ではない。 |
これはどうかした事か。孫堅殿の嫡子ともあろうそなたが 郡盗ごときに敗北するとは。ふふふ。 |
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どうかもう一度チャンスを。 |
うむ。そなただけでは心もとない。 孫堅の部下だった者を連れていくが良い。 ロコウの陸康を攻撃せよ。もし打ち破る事が出来たらそなたをロコウの 太守にしてやろう。 |
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ははーっ。ありがたき幸せ。 |
孫郎の前向きな姿勢は賞賛に値する。 わしの息子も孫郎のようだったら、思い残すことはない。 |
袁術はこのように太守の地位を約束させる代わりに
孫策を反乱討伐に充てたが、 何度もその約束を反故にした。
したがって孫策はいつまでたっても袁術の食客のままである。
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兵がほしい。 これではいつまでたっても父の遺志を果たすことができぬ・・・。 こうなったらあれを使うしかない。 |
おまえの叔父がどうなろうと私の知った事ではない。 |
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もし要求を受け入れていただければ、これを差し上げます。 |
ん?おお。それは玉璽!! 孫堅が洛陽で見つけたという噂は本当であったか!! すぐに渡せ。あ。兵かよかろう手配させよう。 |
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ありがとうございます。それではお受け取りください。 |
よろしいのですか?兵など与えて。 やつが力を付ければ厄介ですぞ。 |
わずか数千だけの兵では何も出来はせんわ。 |
その南下中、友人である周瑜が兵と兵糧を揃えて孫策と合流した。
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君を得ることができて思いがかなった!!!! |
孫策は大いに彼の出現を喜んだ。
間違えるな。私はおまえの部下じゃない。 頼りないおまえを手助けに来ただけだ。 |
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わかっとるわい! |
周瑜は後漢の大尉を輩出した家系で、孫策よりもはるかに良家であった。
(しかしその周瑜も後に孫策が死ぬと
弟孫権に対し進んで臣下の礼を取るようになる。)
2人は孫堅以来の名将をを操り、破竹の勢いで進軍した。