孫策の挙兵

董卓討伐で名を馳せた孫堅は荊州の地で非業の死を遂げた。

孫堅

長男の孫策は寿春の袁術に身を寄せた。

孫策 私もこのように成人し、兵法を学び、
兵を率いる事が出来るようになりました。
私も父と同様の功績を立てたいと願っております。
どうかこの私を部将としてお使い頂けますよう。

袁術 おお、孫堅殿の嫡子とは。立派になったのお。
そうじゃな。では早速だが、郡盗の祖郎を討伐してはくれまいか?

孫策 はっ!かしこまりました。

孫策は祖郎の攻撃に向かった。

祖郎 おまえが孫堅の息子か。死ね。

孫策 なんて強いんだ。
これはただの郡盗ではない。

孫策は祖郎に大敗北を喫した。

袁術 これはどうかした事か。孫堅殿の嫡子ともあろうそなたが
郡盗ごときに敗北するとは。ふふふ。

孫策 どうかもう一度チャンスを。

袁術 うむ。そなただけでは心もとない。
孫堅の部下だった者を連れていくが良い。
ロコウの陸康を攻撃せよ。もし打ち破る事が出来たらそなたをロコウの
太守にしてやろう。

孫策 ははーっ。ありがたき幸せ。

程普、黄蓋、韓当は袁術に身を寄せていたが、孫策の配下に組み込まれた。
孫策は陸康を打ち破った。

袁術 孫郎の前向きな姿勢は賞賛に値する。
わしの息子も孫郎のようだったら、思い残すことはない。

といいながらも、袁術は約束を違え、腹心の劉勲をロコウ太守にした。


袁術はこのように太守の地位を約束させる代わりに
孫策を反乱討伐に充てたが、 何度もその約束を反故にした。
したがって孫策はいつまでたっても袁術の食客のままである。


孫策 兵がほしい。
これではいつまでたっても父の遺志を果たすことができぬ・・・。
こうなったらあれを使うしかない。


孫策は叔父が袁術の敵である劉ヨウに攻められていると聞くと。
孫策は叔父を助けるという理由で3千の兵を要求した。


袁術 おまえの叔父がどうなろうと私の知った事ではない。

孫策 もし要求を受け入れていただければ、これを差し上げます。

袁術 ん?おお。それは玉璽!!
孫堅が洛陽で見つけたという噂は本当であったか!!
すぐに渡せ。あ。兵かよかろう手配させよう。

孫策 ありがとうございます。それではお受け取りください。

劉勲 よろしいのですか?兵など与えて。
やつが力を付ければ厄介ですぞ。

袁術 わずか数千だけの兵では何も出来はせんわ。


その南下中、友人である周瑜が兵と兵糧を揃えて孫策と合流した。

孫策
君を得ることができて思いがかなった!!!!


孫策は大いに彼の出現を喜んだ。

周瑜 間違えるな。私はおまえの部下じゃない。
頼りないおまえを手助けに来ただけだ。


孫策
わかっとるわい!


周瑜は後漢の大尉を輩出した家系で、孫策よりもはるかに良家であった。
(しかしその周瑜も後に孫策が死ぬと
弟孫権に対し進んで臣下の礼を取るようになる。)
2人は孫堅以来の名将をを操り、破竹の勢いで進軍した。

呂範 程普 黄蓋

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