サイボーグ009小説

  ここには、「サイボーグ009」を題材にした小説を書きたいと思います。この物語は私が考えたオリジナルです。

登場人物・用語

・001─姿は赤ん坊だが電子頭脳なみの頭脳の持ち主である。喋ることができないので仲間とはテレパシーで会話している。モスクワ人。その他ににもサイキック系の能力を使う。
・002─足にジェットがついており、空を飛ぶことができる。さらに旧式の加速装置を備えている。アメリカ人。
・003─00ナンバーサイボーグで唯一の女性サイボーグ。50キロメートル四方の物音を聞ける耳と遠くまで見える目を持っている。フランス人。
・004─体全身にあらゆる武器が備わっている。主に、右手に機関銃、左手にナイフ、両膝に戦車ミサイル、体の数カ所に小型爆弾がある。ドイツ人。
・005─鋼鉄の皮膚と百万馬力のちからを持っている。アメリカ人。
・006─口からマグマ級の熱線をはく。さらにどこへでももぐりこめる。中国人。
・007─細胞組織を変化させ、いろんなものに姿を変えることができる。イギリス人。
・008─酸素製造ポンプを内臓してあり、深海にもぐることができる。水の中では半永久的にいることができる。アフリカ人。
・009─加速装置を内蔵してあり、002〜008の実験結果を元に長所のみをとり入れてある。日本人。
・加速装置─マッハ5までのスピードで動くことができる。002と009が搭載している。
・ギルモア博士─00ナンバーサイボーグを造った科学者の一人。001〜009と共にブラックゴーストから逃げ出す。
・黒い幽霊団(ブラックゴースト)─戦争兵器を開発している組織。第三次世界大戦をおこし利益をえようとしている。


                         プロローグ

「ふふふ・・・。やっと完成だ・・・。これで組織本部で研究できるぞ・・・」
 プロイセント博士が一人、研究室で言う。彼の目の前には9人のロボットたちがいた。

第一章  新たなる敵

「みんな〜。ご飯できたアルよ〜」
 食事担当の006が料理をテーブルに載せながら言う。
「フウ。また中華料理か・・・」
 そう言って出てきたのは004であった。
「ハイハイ。文句言わないアルね〜」
 その後も続々と00ナンバーサイボーグたちがテーブルを囲った。そして、最後にギルモア博士とコズミ博士がテーブルについた。
 コズミ博士とは、ギルモア博士の親友で、サイボーグたちを家にかくまらせてくれている、白ひげをはやした博士である。
「最近は平和ボケで、ブラックゴーストからもなんの音さもなしだ」
 そう言ったのは002であった。
「しかし、平和なのはいいことじゃないか」
 009が言う。
「バカヤロウ!!俺たちがのんきにしてるとな、ブラックゴーストのやつらが俺たちを倒すために新しい兵器かなんか開発しちまうじゃねーかよ!だから俺たちがのんびりしてちゃだめんじゃないのか!」
 002が009に怒鳴った。すると、急に003が立ち上がった。
「待って。ここから600メートル先に8人の機会音を発した・・・ロボットが来るわ」
「遅すぎたかもな・・・」
 004がつぶやいた。そしてすぐに彼らは赤色の戦闘服に着替え、黄色いスカーフをなびかせて外へ飛び出した。001は眠っているので、8人での出発になった。
 003を頼りに敵が来る位置を確認して、いつでも戦闘できる態勢をとった。
 そして、すこし時間がたった時、近くの丘から8人のロボットが姿を現した。しかし、その姿を見てみんなは驚いた。
 なぜなら、敵の姿が自分たちと一緒なのだ。
「なんだ。こいつらは!!」
 007が叫ぶ。
「みんな落ち着け。いくぞ!!」
 そう叫んだ004は、素早く偽者たちの中央へ膝からミサイルをうちこんだ。偽者は素早くよけた。
「加速装置!!」
 002と009はそう叫び、奥歯にある加速スイッチを押した。しかし、偽002と偽009も同じく加速装置を搭載していたのだった。
 彼らも同じく加速装置を使った。四人とも腰についているレーザーガンを取り出し構えて走り出した。
 先に偽002がレーザーを打ち込んだ。
 すかさず二人は避ける。
「チッ!おらああ!」
 すかさず002が偽者にレーザーを打ち込む。それを避けた偽009を002が見て。
「今だ!009!!」
 009は偽009にむかって銃を放った。見事に偽009の背中に直撃した。
「ウオオオオオ!!」
 巨大な岩を持ち上げた005が偽003〜008にむかって投げる。
 すると、偽006が熱線を吐き岩を溶かした。すると、007と008がレーザーガンを発射する。
 偽物たちはすかさず避ける。そして偽004が右手の機関銃を連射する。
「くそおお!消えちまえ!!」
 004も機関銃を連射する。空気中で弾丸があたり、火花が飛び散る。
 すると、006が地中から飛び出し偽007に熱線を放つ。
 すると、偽者たちはダメージを負ったロボットたちをかつぎ引き返した。

第二章  理由・・・

 戦闘を終え、コズミ博士の家へ戻ったサイボーグたちはテーブルについて黙り込んでいた。
「なんなんだよ・・・あいつらは・・・」
 最初に声を発したのは002であった。
「なにもない・・・ただのロボットだ・・・」
 004が言う。
「ただのロボットだと!!お前はあいつらと戦ってなにもかんじなかったのかよ!!」
「002、落ち着け・・・」
 009が言う。
「落ち着けだと!!この状況でどう落ち着いていられるってんだ!!お前こそなにもかんじなかったのか!!」
「かんじないことはないよ・・・」
「言ってみろよ!!あいつらがもしサイボーグだったら!俺たちの兄弟だったら・・・ロボットっていう保証は・・・ないだろ・・・」
「くだらんな・・・」
「004!!お前だって!!思ってんだろ!!」
 002が食い入るように004に怒鳴った。
「そんなことは関係ない。奴らが俺たちに敵意を持っているのなら、我々もそうだ。やらなければやられるんだ!!」
「そいつはちがうな・・・お前さん・・・言うのが怖いんだろ?」
「だまれ!!だったらどうするんだよ!!あいつらとどう戦うんだ」
「一度・・・話してみたら・・・」
 そう言ったには003であった。
「話せる相手か?」
 007が言った時、彼らの頭に001が話しかけた。
「アイテノニセモノ、001カラサイコウエーブ。ツウシン。ツウシン。ギルモアハカセコントロール・・・」
 すると、突然ギルモア博士がサイボーグのいる部屋に入ってきた。
「博士!!どうしたんですか!?」
 009が、かけ寄る。しかし、ギルモア博士はなにも返事をしない。
「009!!無駄だ。ギルモア博士はもう、操られている」
 004が言う。
「ソウダ。009。ギルモア博士ハ、モウサイコキネシスヲウケテイル」