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Wさん、Oさん/Hiro
7月26日 名古屋23:55−
7月27日 晴のち雨 −中房温泉(5:22〜50)−燕山荘(9:12〜33)−大天井ヒュッテ(12:31)
合戦尾根の登りは、なまった体にはつらい。
7月28日 雨 大天井ヒュッテ(4:11)−北鎌沢出合(6:25〜40)−(左俣)−右俣出合(10:40〜50)−コル(12:48)
貧乏沢の下降点には看板がある。踏み跡も、けっこうしっかりしている。貧乏沢に入ると、もろいガレ場が続く。
北鎌沢を登り出すが、右俣の出合を見逃し、左俣に入ってしまう。雪渓上をどんどん登り、右手の藪沢を右俣と思い登る(実は左俣2270m)。1時間近く藪を漕ぐが、展望が開けない。この時点で、一本左・ルンゼ状の沢が、右俣だろうということで、一旦下ってそちらへ出る。誤った認識のまま、この沢を登り始めるが、しばらく行くと、完全に行き詰まる。再度ルートを検討する。本当の右俣の出合は、雪渓よりずっと下で、天井沢の出合から今日のペースなら10分程で着いているはず、との結論に達した。雪渓を下り、天井沢が見えてくる頃、右俣出合を発見。4時間のタイムロスだった。
右俣を北鎌のコルまで登り、今後の行動を協議。雨の中、この時間から本峰まで延ばすのはとても無理。ツェルトを張り、ここを本日の宿とした。
雨にずぶ濡れで、非常に寒く、夜、ガタガタ震えて何度も目が覚めた。
7月29日 ガスのち曇のち雨 コル(5:05)−独標基部(7:08〜34)−槍ヶ岳(12:43〜13:09)−槍ヶ岳山荘(13:32〜45)−槍平小屋(16:15)
明るくなるのを待って出発。独標の基部で登攀具をつける。ガスもあがり、ルートはよく見える。トラバースルートをとり、ガレ場を右上、ハング状の岩を横切り、チムニーへ。残置ロープがある。中は湿っており、ロープを出す。終了点から、スラブそしてガレ場を直上。どんぴしゃり独標先の小コルへ出る。
ここからも、アップダウンをくり返し、岩場を小さく巻いたり、ガレ場のトラバースが続く。北鎌平手前のコルは、吹きっさらしだが1張り分整地してあった。
本峰はガスで見えないが、岩は乾いている。ロープを出し、最後のチムニーを越えて、槍の頂上へ。固い握手を交わす。別世界の混雑、登りは30分待ちだったそうだ。
肩の小屋から、予備日の使用を留守宅へ告げ、槍平へ。途中で無情の雨。
7月30日 晴 槍平小屋(6:20)−新穂高温泉(9:45)
疲れ切った体で、新穂高温泉へ。