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北アルプス
栂海新道 白馬−親不知
1997/8/1夜〜5

Mさん、Gさん、Yさん、Nさん、Kさん、Hiro

8月1日 金山(21:15)−八方第五駐車場C0(26:00)

8月2日 曇時々晴、雪渓上一時ガス C0(6:20)−猿倉(7:00〜45)−白馬尻(8:45〜9:03)−大雪渓−村営小屋C1(14:15)

軽アイゼンをつけ大雪渓を登る。大渋滞。小雪渓の下で避難小屋(?)を建設中。小雪渓には雪は全くなかった。最後まで渋滞。

8月3日 ガスのち晴、一時雷雨。夕〜霧雨 C1(5:32)−白馬岳(6:02〜15)− 雪倉岳(9:05〜30)−朝日小屋C2(13:35)

雪倉岳より

三国境までは渋滞だが、雪倉方面はすいてくる。トラバース道を朝日小屋へ向かい始めた時、激しい雷雨に襲われる(12:00〜12:10)。

8月4日 風雨のち晴。夕〜曇 C2(5:03)−朝日岳(6:05〜20)−黒岩山(10:15〜30)−サワガニ山(12:20〜35)−「北又の水」のコル(13:15〜13:30)−犬ヶ岳(14:14〜28)−栂海山荘C3(14:40)

黒岩平を見下ろす

出発前に、先へ進めること、逐一水を汲むことを確認する。ガス・風、出発直後〜雨。蓮華温泉分岐直後に一人転び、手をついた際手の平を少し擦りむく。消毒し、バンドエイドを貼る。黒岩平を見下ろす辺りから風がおさまり、晴れてくる。

黒岩平でポリタンを全員満タンにする。黒岩山を越えると、猛烈に暑い。所々やせている。「北又の水」のコルでは、「水を汲もう」という声もあったが、結局汲まなかった。

山荘に着き、水汲みに行こうとするが、周辺および北方縦走路方面にはそれらしい踏み跡がない。検討し、「北又の水」で汲むべきだったという結論に達した。今晩の夕食は作り、明日の朝1Pich行動すれば水場がある、という案も出たが、結局NさんとHiroが水を汲みに行く(15:45〜17:20)。

8月5日 曇のち風雨。のち曇 C3(5:10)−白鳥山(9:00〜15)−シキ割手前(10:05〜20)−坂田峠(11:25〜11:37)−親不知(15:00〜16:00)−八方第五駐車場(17:00)−名古屋(23:00)

6:00頃から雨、風も強い。菊石山手前のコルに「黄蓮の水場」の看板あり。白鳥山には立派な避難小屋がある。白鳥山からの下りで雨は小止みになる。シキ割の水場には、浮遊物沈殿用の缶があり、天場(1張分)もある。坂田峠へは、延々とぬかるみの下りが続く。ストックを両手に持った二人は、なかなか有効に活用しているようだ。

最後の気力をふりしぼり、親不知を目指す。午後三時ついに親不知に到着。ビールで乾杯。

糸魚川から小型タクシーを2台呼び、八方へ向かう(TAXI \17,270-/1台)。恵那SAで、春日井駅方面と名古屋市内方面に分乗し直し、解散とした。

反省など

◎ 2年前に敗退したルートで、計画を達成でき満足。

◎ 8/4に「北又の水」で水を汲まなかったことについて・・・・・・
1. 当日朝、パーティーとして『この日は水場が限られるので行動中でも逐一水を汲むこと』を確認したのに、水を汲まなかったのは、暑さ・バテ・あと1Pich程度だと言う気の緩みがあった。

1'. パーティー全体で約6リットルの水があり、夕食用には充分足りるという判断があった。

2. MさんとHiroの念頭には、ガイドブック『高橋伸行(1995)白馬岳・鹿島槍(アルペンガイド-3):改訂第7版、山と渓谷社、47-48』の記述『水場−(中略)−栂海山荘から似虎谷へ30分下ったところ』があり、栂海山荘には水場があると思い込んでいた。二人は同じガイドブックを持っていた。

2'. しかし、最新のエアリアマップ(昭文社)には、栂海山荘に水場の記号はなく、ルート研究に甘さがあった。また栂海新道を開拓し、山荘を管理する「さわがに山岳会」に問い合わせていれば、確実な情報が得られただろう。

◎ 膝に不安を抱えるメンバーがいたが、ストックの使用は非常に有効であった。


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The Original : 1997/8/29
1st Updated : 2001/2/23