農薬・添加物は我が家で落とせた


                  (青春出版社 1993年4月) 
                   著者 増尾清  
                   元東京都消費者センター試験研究室長

                                              
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野菜

 野 菜  方 法
ほうれんそう 流水しながらの溜め水に5分、その後5回ふり洗い、3分ゆで流水でふり洗い、水気
 を絞る。
かぼちゃ  流水でたわしで1分洗い、しま模様に皮をむく。煮るときはかぼちゃの表面が透き通
 ってきた頃、1度お湯を捨てる。
トマト 
流水で30秒。たとえ生で食べるときも皮をむく。湯むきはへたの反対に十文字にき
 りお湯を沸騰させ穴じゃく又はフォークでさし5秒つけ皮がはじけたら冷水にいれ皮
 をむく
さつまいも
厳守 スポンジで5回こすり洗う(異様な赤さの発色剤を落とすため)
ブロッコリー 
ゆでる前に小さく切り分け、塩水でサッと洗う
きゅうり
塩でこすってキズをつける
じゃがいも
春先の芽を大きく取り除く
はくさい 
黄色い部分が多いもののほうが安全
にんじん
必ず皮をむく
なす アクをぬく
キャベツ  表の皮1枚を剥がす
こまつな
ゆでる前に細かく切る
たまねぎ
料理する前に1度必ず水にさらす
ねぎ
表の1枚をはぐ
ピーマン  流水でしっかり洗い、切った後に1分ほどゆでる
レタス 切り口が白くて直径2.5センチくらいなら合格
だいこん
葉は必ずゆでる。根は洗って皮をむくだけでよい
ごぼう 酢をいれた水にさらす
しゅんぎく  根が枝状のものを選ぶ。化学肥料わ使うと枝状にならない。あらかじめさっとゆでて
 から使う。
かぶ 流し水の中で30秒ぐらい手でこすって洗う。
アスパラガス ゆでればよい
カリフラワー 塩とレモンを加えてゆでると農薬除去に効果大。
オクラ 
塩でこすってキズをつける
セロリ  酢水に2分さらす
もやし  酢水で30秒ゆでる
ニラ 流水で5回ふり洗い
さといも 塩でもみ洗い流す

 
 
 
果 物  方 法
りんご 無袋栽培は紫外線が農薬を分解。水で流しながらスポンジでこすって洗う。皮をむき丸かじりしない。果肉までしみる農薬をもし使っていても、その農薬は水に溶けるので切ったりんごを塩水につけると農薬を除去できる。
レモン 紅茶に入れるときも絶対皮をむく。
ぶどう 流水を入れながらのため水に武道の房を10分ぐらいつけておく。そのあとで5回くらいふり洗い。
バナナ
軸から1センチを切り捨てる
イチゴ
ザルに入れたイチゴを流水を流しいれたボールに5分つけ、5回ほどふり洗い。塩をつけて洗うと農薬を果肉に浸透させる危険がある
グレープフルーツ スプーンですくって食べる
みかん 農薬は果肉まで浸透していないから皮をむけばよい。
オレンジ 皮をむけばほぼ安心
ナシ 無袋栽培は紫外線で農薬を分解する。無袋ものは品質名の頭文字に「サン」がついている。食べる前に流水中で30秒くらい手でゴシゴシ洗い皮をむいて食べる。
さくらんぼ 流水を入れながらのため水に10分ぐらいつけ5回ほど中でふり洗う。皮ごと食べるので国産がよい。
あまなつ 流水中でスポンジで30秒間こすり洗えば殺菌剤・殺虫剤がとれる。皮をむいて食べれば安心。
メロン 皮を残して食べれば心配ない。
もも 
そっとなでながら洗う



もっとも安全な順
第1位 回遊魚 一個所にとどまつていないのでほぼ汚染の心配はない。
カツオ サバ イワシ スケソウダラ サケ マス アジ サンマ

第2位 内湾魚 
アナゴ カレイ コノシロ ボラ スズキ メバル キス サヨリ イシダイ

第3位  養殖魚(抗生物質が使われたりする)
 海で養殖  ハマチ(ブリ) マダイ ヒラメ クルマエビ
 内陸で養殖 ウナギ コイ アユ フナ ニジマス 

ポイント  方 法
切つて安全にす 頭とワタは必ず落とす重大個所 化学汚染物質が多いえら、わたは取る。有機水銀は頭にたまるので切り落とす。
洗って安全にす
 る
原の中まで洗うのがポ
 イント
ぬめり、血を洗い落として腹の中をきれいに洗う。熱湯をくぐらせることで、生臭みだけでなく化学物質も除く。
焼いて安全にす
 る
当然肝は抜き洗ってか
 ら焼く
強火の遠火で焼くのがポイント
煮て安全にする 煮汁で5分下漬けが不
 可欠
例えばしょうゆ・酒・みりん・砂糖で汁をつくり、汁の一部を取り倍に薄めて切り身を漬けて5分おく。汁の中に汚染物質か溶け出す。取り出して汁気を切る。
揚げて安全にす
 る
揚げる前に5分だけ、下
 味をつける
漬け汁によけいなものが溶け込む。漬け汁は捨てる。
生で安全に食べ 酢で洗うか冷凍にする 酢洗いで脂肪や化学汚染物質を取る。寄生虫も冷凍庫に24時間以上入れれば大丈夫。しょうがやわさびには除毒効果がある。
貝を安全に食べ 砂抜きすれば汚染物質も砂といっしょに出る 貝のからは以外に汚れているので水道の水を流しながら貝を手に取りこすり合わせてむ2〜3度洗う。



 肉  ポイント  方 法
牛肉 ポイントはアク取り アクと一緒に農薬・女性ホルモン剤は出るので、丁寧に取る。薄めた調味液に5分ほどつけると、汚染物質も出てくるので、液はかえる。
豚肉 脂身がいけない 醤油と酒、しょうが汁につけると薬剤を引き出す。米のとぎ汁などを加えたお湯でゆっくりゆでさましてから白く浮いた脂をとれば安全性が高まる。
鶏肉
ひき肉 調理前にサッと熱湯にくぐらせるだ
 けで安心
安心して食べるための調理のコツは脂抜きに尽きる
レバー 牛乳より醤油に漬けると効果大 血抜きは薄い塩水にしばらくつける。もみ洗いして3回ほどほぐす。これでけっこう薬剤が落ちる。


パン・米・加工食品
炊く前に一度水を
 取り替える、これ
 が決めて。
米に残留している農薬や除草剤は水に溶け出す。
パン トーストするだけで
 臭素酸カリウムが
 ぐんと減る。
合成保存料・ソルビン酸カリウムの表示のあるのは注意。イーストフードは数種類の添加物合わせたもののため注意。「イーストフード、ビタミンC」と表示あれば大丈夫。菓子パンのあんぱんは保存料つかってないので安心。あずきが防腐成分を含んでいるため腐りにくい。
中華めん 麺をゆでこぼすこ
 と
ゆでたお湯は捨てる。添加物がお湯に溶け出して減る。かんすいもかなり減る。カップ麺も1分ぐらいでいったんお湯を捨てもう一度お湯を注ぐ。
大豆
洗ったら一晩水に
 つければ安全度ア
 ップ
国内産はほぼ安全。アク取りも除毒のカギ
ふりかけ 添加物に注意 コチニール色素の入っていないものを選ぶ
つくだ煮
保存食なのに保存
 料が入っているの
 は不思議
ソルビン酸カリウム・リン酸塩の入っているのは止める
つけもの 漬け汁は捨ててさ
 っと洗うだけでいい
添加物が多いので汁は捨て、食べる前に水洗い
くん製 アルコールと一緒
 に食べるのは要注
 意
ソルビン酸カリウム・リン酸塩をアルコールといっしょに取ると添加物の吸収が多くなる
かまぼこ 一度湯通しすると
 添加物も塩分も出
 る
できればソルビン酸カリウムの表示のないものを選ぶ。ほかにリン酸塩・着色料の赤色3号む・赤色106号・コチニール色素など
ハム
80度のお湯に1分
 つける防衛策
添加物は4割お湯に出る
ソーセージ 焼く前にともかく1
 度ゆでる鉄則
3本ぐらい包丁で切れ目を入れる。お湯でゆでれば添加物は半減。炒める前にも湯でこぼす。
ハンバーグ 熱湯の中に1分つ
 けるとずっと安心
リン酸塩に注意。お湯にとおしてもたんぱく質は熱によって固まるからグニャグニャにはならない。
冷蔵庫の中でも置
 き場は絶対濡らさ
 ない
卵を植物繊維と一緒に食べると抗菌性物質(鶏の病気予防の抗生物質)を吸着し体外に排出してくれる。
牛乳 低温殺菌を選ぶと
 よい
牛乳を高温にすると微量の過酸化水素ができる。それほど機にしなくてもよいがより安全を希望するなら低温殺菌がよい。
チーズ 保存料のソルビン
 酸カリウムには注
 意
合成添加物でもクエン酸やβカロチンなどはほぼ問題ない。
アイスクリー ヤシ油とパーム油
 は要注意
おいしいものは添加物が少なくないと作れない。
ポテトチップ 安心の目印はSQ
 ーク
国内産ジャガイモ使用は安心。パーム油使用は注意。たくさん食べるとコレステロールを上げるのが心配。不安な添加物はほとんど含まれてない。
キャンデー 合成着色量の表
 示だけは要確認
赤色2号・赤色102号・赤色106号・黄色4号・黄色5号青色1号などはよくない。
清涼飲料水 添加物に注意 安息香酸Na・パラオキシ安息香酸エステル・赤色2号・赤色106号・黄色4号・青色1号・リン酸塩などに注意。