食事による便秘解消法

難病も治す自然医食より  医学博士 森下敬一著  詳しくは著書をご覧下さい。
                     (ダイナミックセラーズ出版2001年12月10日初版)
便秘の類別  便秘は慢性病の温床
弛緩性便秘 大腸の緊張がゆるみ、直腸のぜん動が弱く、そのため便が停滞する場合
痙攣性便秘 腸壁が角に金地用紙、絶えず痙攣を起こしているために、便が停滞し固くなってしまう場合
直腸性便秘 朝の自然な排便のタイミングを逃し、日頃便意を抑制しがちな人に起こりやすい

便秘はいずれも腸の機能が失墜して起きる。

【1】 食生活の原因
 @ 白米・白パン・白砂糖の常食
    これらの植物には繊維分が少なく、腸の粘膜を刺激しないので腸内に停滞する。
    特に白砂糖は腸の組織をゆるめ、ビタミンB類を大量に消費するため便秘に拍車を
    かける。
    女性に便秘が多い理由の1つもこの甘いもの好きに原因がある。

 A 動物性蛋白食品
    肉・卵・牛乳等の動蛋食費区も精白食品と同様、繊維不足により地用の働きを弱める。
    そのうえ、腸内で発酵して、あんもにあ、アミン、硫化水素、インドールなどのきわめて有
    害な腐敗物質を発生させて、血液の酸毒化をもたらす。

 B 血液の酸毒化
   血液の酸毒化はまず自律神経の働きを見出し、頭痛、吐き気、めまい、不眠、慢性疲労
   (アンモニア疲労)などを招き、ついで高血圧、動脈硬化、肝硬変を引き起こし、場合によっ
   ては脳出血や狭心症によって突然死にいたらしめることもある。さらに便秘による血液の
   酸毒化は、ガン体質をつくる重要なファクターでもある。
     
   昔から東洋医学では八百八病は宿便から起きる。
   ヨーロッパでも昔から病気は1種類しかなく、それは排泄障害であると言われてきた。

【2】 便秘の特効食品とその摂り方
 @ 玄米雑穀ご飯に小豆をまぜる。
   小豆には消化を助けるビタミンB群が多く含まれ、外皮には整腸効果がある。
   副食は野菜、海藻、小魚貝類を少量取る。
 A 味噌、醤油、納豆、甘酒、漬物などの発酵食品は整腸効果が高いので必ず添える。
 B ゴボウ、サツマイモ、コンニャクは植物繊維が多く、昔から便秘予防食として知られ
   ている。
 C ひじき、わかめ、昆布などの海藻類に含まれるアルギニンは有効な植物繊維で
   整腸作用が高く、ヨードは新陳代謝を盛んにして血液を浄化する。
 D プルーンにはカルシウム、リン、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラル
   類、ビタミンA・B1・B2・D・ニコチン酸などが豊富で、整腸浄血作用が高く、天然の
   緩下剤として勧められている。即効性があり1週間ほど続けていると自分に適した量が
   わかってくる。
 E リンゴには植物繊維の一種であるペクチンが多く含まれ、腸壁にゼリー状の膜をつくり
   便通をよくする。また腸内の異常発酵をおさえるとともに、毒素の吸収も阻止するので有効。
   ただし摂りすぎないこと。
 F 薬草茶としては、ハブソウ、センナ、よもぎ、ドクダミなどを濃いめにせんじて飲む。
    特にセンナはよく効きます。 プルーンもよく効きます。

【3】 便秘にならないポイント
 @ 腸のリズムを整え、排便のキッカケを作るには、まず夜食は止め、朝食抜きの二食にする。
 A 朝は排便タイムとし、起き抜けに梅干番茶などを飲んで排泄反応補促すことも有効。
 B 朝目がさめたら、腹部をマッサージするのも便通を砂ガス。
 C 運動不足も便秘を助長するので、手軽にできるスポーツをするとよい。

    その他ヨガ的体操法なども順次掲載しまする