| 14.紅葉・黄葉等のメカニズムについて |
| 秋になると、山の樹々も庭木もきれいに紅葉・黄葉するもの |
| が少なくありません。しかし、年によってはきれいに紅葉・黄葉 |
| しない時があります。どうしてでしょうか? |
| カエデやニシキギ、ドウダンツツジのように紅葉したり、イチョ |
| ウやアオモジ、ナラカシワのように黄葉が美しい樹々がありま |
| す。これらの多くは、一日の最低気温が摂氏7度以下になると、 |
| その後約3週間ほどで、紅葉・黄葉の見所になるといわれてい |
| ます。この3週間の間に、何が起きているのでしょうか? |
| これらの樹々の葉は、太陽の光を浴びて炭水化物を作成し、 |
| 根の方へ送り出していますが、気温が摂氏7度以下になると、 |
| 葉の付け根に「離層」というものができ、炭水化物が根の方へ |
| 行かなくなり、葉の中に貯まり始めます。 |
| この貯まった炭水化物が分解して「アントチン」という物質が |
| できる植物は紅葉します。「キサントフィル」という物質ができ |
| る植物は黄葉するのです。 |
| ケヤキやカラマツのように「タンニン」という物質ができる植物 |
| は、「褐色」の葉に変化するのです。 |
| このように気温が摂氏7度以下にならないような時には「離層」 |
| ができず、葉の中に炭水化物が貯まらないため、紅葉・黄葉に |
| 結びつく条件が整わないのです。このためにきれいな紅葉・黄 |
| 葉にいたらない時もあるのです。 |
| 信州では、ドウダンツツジも真っ赤に紅葉しますが、暖地では |
| なかなかきれいな紅葉を見ることが難しいですね。少しでも赤く |
| 紅葉させるために、8月下旬頃から、夕方に葉水をかけ続ける |
| ことによって、日中と夜との温度差を人口的に作り出してやると、 |
| 比較的きれいな赤に紅葉するとのことです。来年は試してみよう |
| と思っています。 みなさんも試されてはいかがでしょうか? |
| (この項終わり) |