戦争体験を聞き、すいとんを食べる会

参加者の感想より

 60年前日本で、私たちのおばあさんやおじいさんの身に何が起きたのでしょうか。
 1月22日(土)レインボーセンター7階で『戦争体験を聞き、すいとんを食べる会』を行い、寒い中53名の方が参加しました。
 戦争体験を話していただいた雑賀さんは15歳の頃、戦闘機をつくっていた熱田区の愛知時計工場で爆撃にあいました。わずか8分の間に200発ほどの爆弾が落とされ2000人の方が亡くなりました。「白鳥橋の下に逃げた人はほとんど亡くなった。船方の電停(当時)にできた10メートルほどの爆弾の穴が血の海となり、人の足などが浮かんでいた。」と昨日のことのように鮮明に話され、「戦争というのは、兵器を持った人同士の闘いではない。老人、子ども、市民が犠牲となるのが戦争だ」と結ばれました。
 雑賀さんの話のあと、すいとんを食べながら参加された方に「私の戦争体験」を話していただきました。雑賀さんと同じ日に愛知時計工場で爆撃にあった当時女学生だった方は「60年経ったが時間の長さに関係なく、すぐあの頃の情景にもどります」と、一人一人の心と体に刻まれた傷跡は深いと感じました。
 こんな思いを二度とすることのないように、たくさんの方々の悲しみの上に日本の平和憲法ができたこと、この60年は日本が戦争をしないことを選んだ「不戦の60年」であることを誇りにしたいと思いました。
 最後に当時の味に似せたものと美味しいすいとんと2種類の無理なお願いにもかかわらず、快く準備してくださったボランティア・アガペの皆さんありがとうございました。