先天性心疾患の、その多くは、
生後40〜50日に、はじめてのワクチンを受けるときに発見されます。
アビーのケースも、まさにそれでした。

これから子犬を飼われる方は、飼う前に、先天性の病気がないことを、
相手に確認すること(あとでトラブルにならないために、できれば、
そのことを、文書化してもらうとよいのかもしれません)、
それが無理であれば、迎えてすぐに健康診断を受けることをお勧めします。

でも、最初は聞こえないくらいの心雑音だったものが、
成長と共に、雑音も大きくなってくることもあるそうです。
心臓病の初期段階は、無症状であることが多いのです・・・。
そうなると、獣医さんにしかわかりません。

心臓病というのは、いかに進行を遅らせるか?
ということがカギになってきますので、早期発見が大切です。
獣医さんで、定期的に健康診断をしてもらいましょう。

 
 
 

心臓病の初期段階では、アビーのように、無症状、ということが多く、
飼い主さんが気づくような兆候がみられるのは、
心臓病がかなり進行した状況である可能性があります。
すぐ獣医さんに行かれることをおすすめします。

チェックするポイント



飼い主さんが気づきやすい心臓病の兆候は、咳と腹水です。

咳は、はじめは、寝静まった頃に出やすいそうです。
というのは、寝る姿勢は肺に負担がかかるから、だそうです。
下を向いて、カッカッ、ゲエゲエと何か吐き出すような感じの咳を
していないか、日ごろ気をつけてあげて下さい。
ただ、小型犬の場合は、気管の病気からくる咳も多いので、
診察を受ける際には、どういう咳のしかたをするか?
いつから咳が出始めたか?どういう時間帯に多く咳をするか?など、
要点をまとめておきましょう。

腹水

腹水というのは、文字通り、おなかに水が溜まってくることです。
おなかをさわって、いつもより膨れていないかをチェックします。

運動を嫌がっていないか?

運動すると咳が出て、運動をやめると止まる。
散歩や運動を嫌がって座り込んだりしていないですか?

失神したりしないか?

心臓病の失神というのは、失神がみられるようになったはじめのころは、
失神して数秒後には意識が回復するそうです。
他の原因でも失神はあるので、その前後の状況を獣医さんに伝えましょう。

元気はあるか?

子犬の場合、元気がなかったり、
成長期でありながら、体があまり大きくならない、小さいままだ、という場合
もしかしたら心臓病かもしれません。

 
 
 

* 運動は、気分転換程度にとどめる。
*   興奮させないようにする。
*   ストレスをかけないようにする。
*   太らせないようにする。
*   適切な温度管理をする。暑さ寒さ、どちらもよくありません。
*   食事は、一度に大量ではなく、少しずつ、5〜6回に分けて与える。
胃腸に血液が集中し、心臓の血液が減少するのを防ぐためだそうです。
*   ナトリウム(塩分)は控える。
(通常のドッグフードは、心臓療法食の何倍ものナトリウムが
含まれているそうです。病院で処方してもらうとよいでしょう。)
アビーは、まだ心臓療法食にしなくて良いとのことです。
でも、心臓に配慮されたフードを与えています。
*   フィラリア症予防は、絶対に行うこと!!

とにかく、心臓に負担をかけないようにしなければなりません。
安静が第一です。
ふだん、あんまり動かない子は、心臓病の進行も、遅いそうです。

私は、アビーを走らせてあげたり、
いろんなところに連れていきたい気持ちもすごくありますが、
それ以上に、心臓に負担をかけてはいけない、という気持ちが強いです。
アビーはすごくビビリなので、慣れない環境は心臓に負担をかけるでしょうし、
暑い中や寒い中連れ出すのも、心臓に負担がかかるでしょう。
健康なラッテには、かわいそうだけれど、いろいろ考えると、
ふたりを連れて遠出はできないなぁと思います。
 
 
   
 
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