名古屋行政書士試験友の会の情報によると、
各予備校の模試で論理問題が多発しているようです。

予備校模試は本番問題をズバリ的中させようと必死になっているはずですが、
各予備校がそろって出すということは、どこからか本番では出るかもという情報を
得ているのでそうか。過去問を見ると出たことがないと思うのですが。(過去10年では)

出る可能性が高いところはとりあえずつぶしておきましょう。
論理問題は一見難しそうですが、実は単純作業でできます。
少なくとも、これまでの模試ででてきた程度の内容は。

実は公務員試験では使い古された分野なんですね。あまりに古すぎて今時はやらない
といった気もしますが、行政書士試験ではまだ出題されたことがないので1度くらいは
出るかも?


1.基礎事項

記号の説明

ある事象(たとえばハンバーガーが好き)の否定を表す記号を_で表します。
本当はアンダーバーではなくて、文字の上にバーがつくのですが
ホームページ上では位置がずれたりしてわからなくなるので
ここだけのローカルルールにします。ごめんなさい。

ハンバーガーが好き という事象をAとすると、
その否定(ハンバーガーが好きではない)は であらわします。

次に「かつ」と「または」について

「かつ」の記号を∩で表します。機種依存文字ですが許してね。
「または」を∪で表します。


またもっともよく使う記号として

「ならば」を→であらわします。これは直感的にわかりますよね。



「ならば」という考え方
事象A:ハンバーガーが好き
事象B:肉が好き

A→B (ハンバーガーが好き ならば 肉が好き) という命題が成り立つとします。
(これが真実かどうかはここでは考えないようにしましょう。私が勝手に考えたことです。)

この場合 を対偶といい常に成り立ちます。

ハンバーガーが好きな人はたいてい肉も好きなはず。
その対偶で、肉が好きでない人は、ハンバーガーも好きでないでしょうね、きっと。

ここで注意!  が常に成り立つとは限りません。
試験会場では成り立たないと考えるべきです。

ハンバーガーが好きでない人でも、実は肉は好きかもしれません。
肉は好きだけど、ピクルスが嫌いという理由もあるかもしれないです。

ただ、試験場ではあまり具体的に考えずに記号だけで考えましょう。

3段論法
A→B
B→C

が成り立っていれば、この2つをつなげてA→Cは必ず成り立ちます。
3段論法といっていますが、これをさらにつなげて4段でも5段でも、もちろんOK。


2.例題

具体的に問題を解いてみましょう。(公務員試験問題です。)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
条件A〜Dから判断して、1〜5の中で確実にいえるものはどれか。
A:ダイビングが好きな人はサーフィンも好きである。
B:ヨットが好きな人は釣りも好きである。
C:サーフィンが好きでない人は釣りも好きでない。
D:カヌーが好きでない人はサーフィンも好きでない。

1.ダイビングが好きな人は、ヨットも空きである。
2.ヨットが好きでない人は、サーフィンも好きでない。
3.カヌーが好きな人は、釣りも好きである。
4.釣りが好きでない人は、サーフィンも好きでない。
5.ダイビングが好きな人は、カヌーも好きである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なんのことだか、わけわかりませんが、気にせずに記号化します。
面倒なのでダイビングが好きな人を ダ であらわします。
また記号化するときもついでに対偶も書いておきます。

A:ダ→サ  対偶 

B:ヨ→釣      

C:      釣→サ

D:      サ→カ


各選択肢を、これらを3段論法で接続できるかどうか検討していきます。

1.ダ→ヨ  届きませんね。

2.  これもダメ

3.カ→釣   ダメ

4.    まではあるけど、ここから先が続かない。

5.ダ→カ    ダ→サ サ→カ (AとDの対偶を使った)


ということで正解は5です。実際に手を動かすと簡単ですよ。


3.発展?

もう少し複雑になる場合もあります。

「かつ」と「または」が入る場合です。
ド・モルガンの法則というのがありますが、あまり気にせず次のことを使えば、
多分解けます。

(1)
A→ B∩C  というときは

A→B
A→C

と2つに分けます。
当然、は成り立ちます。


(2)
A∪B →C のときは

A→C
B→C

が成り立ちます。当然対偶も成り立ちます。

ここで注意
A∩B → C
はA→Cというように分割はできません。