3月12日、13日
「猛き黄金の国」「パッサージュ」

 

「猛き黄金の国」

始まる前に原作を読んでみたりして、なんだかんだ心配な作品でしたが、幕が開けて評判は悪くなくほっとしました。
しかし、自分の目で観るまではなんとも…でしたが、自分の目で観ても大丈夫な作品でした。
暗転が多かったり、意味不明な事もありましたが、この作品は嫌いじゃないです。

轟さんの彌太郎は、若い頃はちょっとスケベでオチャメさがあり、晩年はとても迫力があり、三菱の創始者としてとても立派な姿でした。化粧、着こなし、日本物に関しては、やっぱり素晴らしいですね。

月影さんのお喜勢さん、きっと曲った事は嫌いなんだろうなと思いました、気が強い役が似合うのでしょうか、とても良かったです。晩年になってからの「老け」はあまり感じられませんでしたが、お妾さんとの場面では、凛とした本妻さんでした。

始めて雪組に出演の絵麻緒さんの坂本竜馬、とてもピッタリでした!雪組にも違和感ないほど馴染んでいて、雪組ファンでいらがらして絵麻緒さんを拝見できる事がなんだか嬉しかったです。無意味な争いはしない、小さな事にこだわらないスケールの大きさを感じました。

湖月さんの後藤象二郎、75期生頑張っていて嬉しいと言うのは個人的感情ですが(笑)、湖月さんのスケベ〜な所がなんとも可笑しく、ツボでした。グラヴァー邸でお色気ムンムンのメイドさんの、お尻をなめるように見たり、胸の谷間を覗いたりする仕種や鼻を伸ばした顔が可笑しかったです。
しかし、ちゃんとかっこいい場面もあります(当然ですが)、叔父の吉田東洋が殺されたと知った時の怒りには、緊迫感がありました。

成瀬さんの三野村利佐衛門、商人らしい品の良さと、内に秘めた熱い物を感じました。弾けた役でもなく、真面目な役だけにどうアピールするか難しい役に思いましたが、その辺はさすがの成瀬さんでした。

朝海さんの矢島弥太郎、可愛い青年でした。金髪にピアス、ちゃらちゃらしてる大学生だけど、就職の事も考えてる、内面はしっかりしてる青年振りでした。
ガールフレンド役の愛さんは、ガングロのコギャル。出て来た瞬間、黒くてビックリしましたが、お妾さんの話を聞いて「不潔」なんて言う所は、みかけじゃないな〜って思わせてくれました。

貴城さんの川田小一郎、美しい…江戸時代も明治時代も美しいかしげさんでした。青年時代はとてもイキイキとした感じで、三菱の重役になった頃は落ち着いた感じで、彌太郎を支えている様子でした。

紺野さんの丸奴、生きて行くためには強くならざるをえないんだろうな〜と思いました。彌太郎に身請けしてもらい、妾となりましたが、ある日「もう夫婦の間に、自分の入るスキはないと」感じ出て行きます。喜勢に「邪魔にはならないでしょうと」お金を差し出されますが、「これを受け取ったら、本当に好きだった事がウソになってしまう」と、彌太郎への気持ちが本物だった事を語る辺りは、情感溢れてました。

蘭香さんの沖田総司、綺麗でした。とてもはかな気で、病弱な所、気の優しい所、とても良かったです。竜馬と戦う所の「私はただの手足ですから」、とてもカッコよかったです。

そろそろ、桂ちゃんについて行ってみましょうか(笑)、桂ちゃんの役はまず「三菱社員」三菱マークのはっぴにざん切り頭。ざん切りもおかしくなくて安心しました。次に新撰組、出て来てもすぐ走り抜けてしまうので、じっくり新撰組姿を見れなくて残念でした。
12日の公演の時に、ハプニング発生!桂ちゃんではないのですが、下級生さんが走り抜ける時に、花道で見事にコケてしまいました(^_^;)、も〜可哀想…客席から笑いがおきましたが、私は笑えませんでした。私には顔から転んでしまったように見えたのですが、本当にそうだったのか、角度で顔から転んだように見えたのかはわかりません。
次の役は、海援隊士。土佐藩と争い始めるのですが、彌太郎の一声で納まります。そしてここで、全員刀を持っているのですが、1人だけハリセンを持っているのです…なぜ、ど〜してハリセンが出て来るのかが不思議でならないのですが、目立っていました、緒月遠麻くん。
その時桂ちゃんは、「おい、なにやってんだよ〜」って感じで引っ張ったりしていました。
竜馬がシェイクハンドと言う物を彌太郎達に教えてるのを見て、自分もシェイクハンドがしたかったのでしょうか、竜馬に手を差し出すのですが、握手してもらえず、ハリセンを奪われ「パコン!」と叩かれていました。
次の役が「三菱ダンサー!」明治時代です。黄色いツナギにキャップ帽、ノリのいい音楽でとても楽しそうに踊っていました。
そしていよいよ、川上音二郎。堂々とした姿で演じてました。未来を夢見る青年、祝賀パーティーに潜り込んで取り押さえられてしまいますが、彌太郎のおかげで助かります。名前を聞かれ、「本名はかんべんして下さい…川上音二郎」だと名乗ります。ギャグを言っているわけではないのですが、セリフで笑いもとってます。
演劇に未来を見い出している姿が、今の桂ちゃんと少し重なる所もあり、演劇の事を彌太郎に話す姿はキラキラした眼差しでした。

最後、舞台上に全員が整列するのですが、船の甲板(真正面から見た船)を見立てたセットになっていて、山形になっています。頂点に轟さん、桂ちゃんは下手の一番端の所に上がっています。とても清清しい笑顔の桂ちゃん音二郎で幕となりました。

 

「パッサージュ」

幕開きは天使(朝海さん)と少女(紺野さん)で始まります。少女が「天使の夢を見た」と歌い、高く上がった台の上に真っ白なお衣装の天使がバレエの要素十分の綺麗な舞い、さすがコムさんです。すると真っ白なお衣装の轟さんが花道からのセリ上がり、銀橋で歌います。曲調がかわり、白いお衣装を脱ぎ捨てる轟さん、黒エンビ姿に…そこで桂ちゃん達紳士の登場、主題歌「パッサージュ」です。
そして、月影さんを筆頭の淑女達、パリチック?なスカートの広がった可愛いお衣装(ちょっと着てみたい)で、「硝子の空の記憶」を歌います。続いて絵麻緒さんへと歌が引き継がれます。
また曲調が変わり、紳士達の郡舞となります、桂ちゃんは中央のセリから上がって、セリ上で踊ります。
そして、轟さんがお一人で銀橋渡りながらシャンソンを歌います。

黄昏のパリ、月影さんが切な気に銀橋を渡りながら歌います。行き着いた場所はカフェ…酔っ払い、若者達、失業者、金持ち様々な人が行き交う中、ギャルソン達(未来さん筆頭)が「色んな人がいて、色んな悩みを抱えてる」と言うような非常に早口の歌を、パンチある歌唱力で聞かせてくれます。桂ちゃんは、若者の仲間、スーツ姿でとっくん(夢園)と可愛いいカップルです。これが踊りながら何度キスすることか…右手左手、首筋、おでこにチュっとされたり…とっくんになりたい私です(爆)。

夜のパッサージュの路地裏。青年(絵麻緒さん)がひとり寂しく誰にも相手にされずに歌います。歌が成瀬さんに引き継がれ、妖しい夜の女達が青年を妖しい場所に誘います。片羽もがれた少女(紺野さん)がブランコの上で「悲しい定めから助けて」と歌います。サーカスの団員達が次々と登場、桂ちゃんはピエロ、茶系のお衣装に羽の付いたベレー帽、フラフープを手にジャンプしたり、輪を潜ったり、桂ちゃんに似合っていてと〜っても可愛いピエロです。
サーカスの雰囲気から一転して、舞台上は真っ黒に(暗転じゃありません)、黒いセットに黒い衣装に傘を持った男達、とても妖しい雰囲気です。真っ黒のセリが下がってくると、地獄王の轟さん、緑の口紅がとっても妖しいです。そして駄天使(朝海さん、天勢さん)、先ほどの少女と青年も黒い衣装に身を包み、妖しく駄天使とからみます。ここの絵麻緒さんと天勢さんについつい目が…絵麻緒さんを誘惑するような天勢さんのニヤリとした表情がなんともたまりません。

そしてマスカレードの歌手(貴城さん)金色の総スパンのお衣装で、前場に出ていたピエロの女の子達を従え歌います。貴城さんはお綺麗ですし、この女の子達が可愛いんですよ。
そしてカルナバルへ…湖月さんとエイトシャルマン!桂ちゃんのおみ足第一段(笑)、もう少し見ていたいのに、あまり長い場面ではないので、残念です。でも桂ちゃん可愛い。

フェステの男(絵麻緒さん)は娘役さんを従え、フェステの女(月影さん)は男役さんを従え、成瀬さん、朝海さん、貴城さん、未来さん、立樹さんと、メドレーの様に軽快に曲が流れて行きます。
ちょっと大人っぽい雰囲気になり、轟さんと月影さんが歌いながらのヂュエットダンス、絵麻緒さん&愛田さん、湖月さん&紺野さんのペアも踊ってます。そして男役さん3人だけ残りカッコよく踊ります。
軽快な曲調の「パッサージュ」になり、パレードとなります。

場面は一転して、一組のカップル。プログラムによると、死に行く女(五峰さん)、男(天希さん)。私はこのショーの中で一番好きな場面です。お二人のダンスが息もピッタリで、体を預けて踊る姿がサスガ!でした。その後轟さん月影さんを含め同じようなカップルが6組みで踊ります。スンプルな衣装とセット、幻想的な感じで、この場面の雰囲気ダンス、カゲコーラス(未来さん&美穂さん)共にお気に入りです。(上手く言い表せないのがもどかしい)ここに白い光りの桂ちゃんも出て来ます、軽やかに踊っていました。白いブラウスに白いズボン。引き続き幻想的なのですが、「白い光」と言うように、一筋の光が天から差している感じに思いました。
朝海さん天使も再び登場なのですが、勢いをつけなくてもすっと頭の上まで上がる足が綺麗でした。最後に舞台奥を寂しそうにうつむいて、トボトボとはけて行く姿が印象的でした。

場面はガラっと変わり、成瀬さんが歌い、淑女の花彩さんが踊り、極楽鳥が出て来ます。次に湖月さんの極楽鳥Sスラっと伸びた手足を惜しみなく披露して下さいました。もちろん桂ちゃんも、2度目のおみ足披露!途中一度はけてしまうのですが、舞台上に残った蘭香さんの見せ場、綺麗なダンスを見せて下さってます。そして後ろの幕が開くと、ラインダンスになります。
桂ちゃんはいつものようにマイク付きです、そして満面の笑み(*^_^*)はやっぱりイイですね。

ル・バルの紳士(朝海さん)は淑女達を引き連れしっとりと歌います、タンゴ調になり絵麻緒さんの歌と3組のデュエットダンス。桂ちゃんも白のタキシードにピンクのシャツで爽やかに踊っています。未来さんの歌声も聞けますよ。
トップコンビのデュエットダンスがあり、グランドフィナーレとなります。

美穂さん初のエトワール、感動でした。美穂さんの周りに、左肩に羽をかけて桂ちゃん達Wトリオが立ってます。桂ちゃんは美穂さんの右横(下手)。そのまたまわりに、研1生。グランドフィナーレ、ずっと桂ちゃんを見ていられて、良かったです。
このフィナーレ三拍子なので、拍手も三拍子…合わせるのが辛いですね。

幻想的な感じや、天使、駄天使、ピエロ、ダンス、私の好きな要素が一杯で、早くビデオが見たい!!発売が待ち遠しい!!そう思ってます。
大劇も東京もこの公演はもう観る事が出来ないので、あとはビデオだけ…悲しいけど唯一の救いです。

 

 

観劇日記