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「猛き黄金の国」 |
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桂ちゃん初主演の公演が終わりました。まだ2番手の経験もないうちに、抜擢され、どうなる事かと思いましたが大成功(?)無事に終わりました。 劇場に入る前はドキドキドキドキ、チケットを頂き入り口へ…膝が笑い(震え)そうでした、でも期待感も増幅。桂ちゃんの顔がついたプログラムにまずニンマリしながら席に着きました。 いよいよ開演アナウンス。「皆様、本日はようこそ宝塚大劇場へおこし下さいました、雪組の音月桂です…」まぎれもなく桂ちゃんの声でした。落ち着いたトーンのアナウンス、耳を済ませながらじっくりと聞き惚れました。 曲がなり、とある料亭…三菱が出来て彌太郎も大きな人物になった頃からはじまります。 ここで現代に移り変わり、四国に観光旅行に訪れているカップル矢島ヤタロウ(聖さん)とヒトミ(山科)が、四国遍路に来ていた神宮寺(牧勢さん)に記念撮影をしてもらうためにカメラを渡し、そこにヤタロウと書いてある事に気付き二人に同じ名前である彌太郎の名前がほられている寄贈物を見せる。ヤタロウは就職試験が近い事もあって、何かの役に立つかもと彌太郎の話を聞く。しかしヒトミが厚底ブーツの為ねん挫してしまい、岩崎彌太郎の話をしつつ、病院へ同行する事となる。 この現代っ子の二人、金髪にピアスのヤタロウ…ちゃらちゃらした身なりをしていても、中身はいいヤツと思える可愛くもありかっこいい聖さん、小さくて細いコギャル風な愛ちゃん、本当に可愛かったです。 彌太郎の若き時代に話は戻り、紺野まひるさん演じる喜勢さん達、若い娘さん達が田植えをしている所に現れる彌太郎、娘達に「裾をもっとめくらんと、よごれるぞ〜」とちょっかいを出します、ちょっとスケベな青年。 喜勢が行ってしまった後に友人、川田小一郎(神月)。下級生と言う感じがして、役もまだ青年時代、若々しい初々しい感じがにじみ出ていました。 歌に乗せてアメリカの文化、女性の事など「自由の国」を語るジョン万次郎、その話を聞いた彌太郎は、始めて人に良い意味での妬みを感じる。 現代に戻り、病院で診察を受けたヒトミ、松葉づえでは回れないとレンタカーを借りる事になる。 竜馬に影響を受けた彌太郎も江戸へ行こうと思ったのか、彌太郎が泥棒のようにほっかむりをして、唐草模様のふろしきを抱え、オケボックスからこそこそと銀橋に登場。もう、桂ちゃん可愛いの一言です(笑)。その姿を母上(花純さん)に見つけられとがめられます。 江戸で追われる竜馬、新撰組の沖田総司(柊)と出会い刃を向けられる、カキン!と刀がぶつかり合い刀に歯こぼれを見つける竜馬、「あ〜〜〜〜、坂本家伝来の家宝がぁ〜〜」と総司そっちのけで刀を気にする姿が可笑しくて笑いをとっていました。ふと振り返ると、咳き込み吐血している総司、そこに駆け付け愛しい人を守ろうとするお悠(汐夏)、竜馬は「病人を斬る趣味も女を斬る趣味もない」と後にする。 彌太郎は越後屋の店主、三野村利左衛門(玲さん)所で薩摩でも、どこの藩の旗でもない日本の旗を見て、武士として生きるより商業の道を行く事を決心する。竜馬に再会、いずれは二人で七つの海を越えようと肩を酌み交す。 ケガをし新撰組に追われている竜馬、町中で偶然総司と出会う。総司にはもう戦う気はなく「今度生まれて来た時は、友達になれたら…」そう言い残してさって行きました。柊ちゃんの総司も可愛かったです、本役さんに近い役作りをしていたように思いました。 故郷に帰った彌太郎は、商業で身を立てる決心をしたが、資金がなく寺子屋で子供達に学問を教えていた。そこに表れた象二郎、東洋の命令により、長崎で商いができる事となり「転機だ」と喜ぶ。 そしてまた現代、病院…次は神宮寺さんが首にギブスをして出て来ます。ヒトミが足を捻挫したためにレンタカーで移動していたら、ヤタロウが急ブレーキを踏みムチウチに…出て来るだけで笑いがおきてました。 そして長崎、からまれて困っている丸奴(千咲さん)、そこに彌太郎が登場、貫禄のある桂ちゃんでした。銃声でおどすのですが、銃口の向きが誰かに当たっていそうな角度に見えたのは私だけでしょうか?(笑)もう少し上向きがよかったかな?でも、カッコよかったです。 後ろの幕が開くとそこはグラヴァー邸、ここの場面が一番強烈でした。研1の緒月遠麻、金髪のメイド役でした。スタイルの良さに驚きましたが、彼女の勇気にも驚きました。そこまでやるかと思う程の役作り、本役さんとは全く違った役作りで挑んでいました。 また現代に戻り、今度はヤタロウが腕にケガを…繁華街に出かけた3人、ヤクザと知らずにケンカをしてしまったヤタロウだったのです。四国めぐりが病院めぐりに… 借金だらけの象二郎とグラヴァーさんの商談がまとまらず、竜馬の力を借りる事に…しかし、東洋を殺された事もあり、受け入れられない象二郎を彌太郎が説得。象二郎も腹をくくって「向こうが竜なら、こっちは象だ!」と席を設ける。 確実に地位と富みを手にした彌太郎、出会った時から気に入っていた丸奴を身請けする事に…時代は明治となり、いくつも社名変更をしていた彌太郎の会社も、三菱と最終的に落ち着く。ここで、「三菱ダンサーズ」登場!!ダンス的には、私はかなり好きです。ダンサーズが踊る中に、彌太郎登場。真っ白なお衣装に少し老けて来た彌太郎、月日が進んでいる様子もきちんと出せていたように思います。一緒になって桂ちゃんも踊るのですがかなりカッコ良いです。三菱の柱として、ワンマン振りも良く出せていたと思います。 商いの本拠地を東京にうつした彌太郎は、離れて暮らしていた喜勢を呼び寄せることに…不安を感じながらも東京へ来た喜勢、掃除に来ていた丸奴と出会う、女中だと思っていた丸奴が妾だと分かって一緒に来ていた彌太郎の母は怒って帰ってしまいます。 商いでのよきライバル、利左衛門が病に倒れ亡くなり、彌太郎は遺書を受け取りこれからの商業を託され、海運会社の合併に応じる事となる。その矢先、彌太郎も倒れてしまう。病み上がりの彌太郎は、引退の決意をし夫婦らしい事がままで出来なかった分、一緒に過ごして行けたらと優しい言葉をかけます。 そして現代、妾の話を聞いて「不潔〜」と騒ぐヒトミ、コギャルをしていても身の堅い可愛い愛ちゃんでした。先に東京に帰る神宮寺を駅で見送るヤタロウとヒトミ、お礼を言ってお別れしました。 新年の祝賀パーティーに夫婦同伴で来た彌太郎と喜勢、しかし喜勢は着なれないドレスや場所に戸惑いなだめる彌太郎。ステキな夫婦に見えました。やぱり上手く老けていた桂ちゃんです。 彌太郎は再び病に伏していました。容態は思わしくなく、幻?夢?の中に現れる良きライバル利左衛門、「商業とはなにか」教えてもらった利左衛門と出会った事が大きく道を変えたのでした。次に現れたのはお世話になった東洋先生、最後に竜馬の姿が…久し振りに飲もうと語りかけます。 再び現代、髪をきっちりとしリクルートスーツに身を包んだヤタロウと、コギャルを卒業したヒトミ…面接会場に訪れたヤタロウはそこで神宮寺と再会します。秘書に「専務」と呼ばれたのを聞いて驚く、ヤタロウだけ舞台センターに残り、何処からか彌太郎の声で「受験番号2001番矢島ヤタロウくん、入りたまえ」と呼ばれ、元気に「ハイ」と返事をすると後ろの幕があがり、全員が並んでいて桂ちゃんがセリ上がり主題歌のワンフレーズを歌い幕となりました。 大きな拍手が続き、再び幕が上がると、新公の長である麻愛さんの挨拶が始まりました。真面目に御挨拶をしているのになぜか笑いが…東洋の姿に似合わず、可愛らしい声での挨拶にギャップを感じてです。 もう一つ感動したのが、最後に桂ちゃんがセリ上がりをした後、後ろを振り向き天勢さんと握手をした事でした。竜馬と彌太郎としての握手にも見え、上級生さんと一期下の下級生としての握手にも見え、私には感動的な瞬間でした。 麻愛さんの挨拶中、後ろで立っている桂ちゃんを見ていたら、ドキドキしている面持ちの桂ちゃん、自分が紹介されている辺りから、のびていた指先がグーに…緊張している様子が伝わって来ました。 私の頭の中は「桂ちゃんだけでなく、新公メンバー全員の予想以上に素晴らしかった事、何よりも桂ちゃんの初主役が無事に終わった」という安心感が一気に押し寄せて、思わずほろほろと不覚にも泣けてしまいました。 上級生さんの安定した演技力、芝居心と、桂ちゃんの果てしない可能性と、下級生もできる子が沢山いる事を認識した公演でした。 |