胃腸科
お腹の調子はいかがですか?
- 「胃が痛い」
まず、その痛みが本当に胃なのか? そこから調べる必要があります。
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍はもちろん、胆石症、胆嚢炎でも「胃が痛い」と言われる場合があります。癌のたぐい(胃癌、胆嚢癌など)も怖いです。また、虫垂炎(盲腸)も最初は上腹部の痛みから始まる事が多いので注意が必要です。狭心症、心筋梗塞の様な心臓の痛みを、胃の痛みと思い込んでるパターンもあります。
- 不調を感じたら、検査を受けましょう。
上記のように、いろいろな疾患の可能性が有るので、きちんと検査、診断をする必要があります。
市販のガスター10で痛みが治まっていたので検査を受けずにいたら、実は胃癌による痛みで、手遅れになった・・・というのが最悪のパターンです。胃の痛みに対して市販のガスター10だけで済ますのは危険な事なのです。
- 保険診療の方が結局安い
ガスター10を薬局で買うと、たったの6錠(3日分)で1000円もします。1錠は約167円です。ちょっと高すぎませんか?
医療機関で治療する場合、ガスター10は1錠36円です。ジェネリックだと1錠17円ものもあります。しかも、患者さんの自己負担は3割です。他の作用の薬を組み合わせて処方したとしても、市販のガスターを買うよりも負担は軽いはずです。
- ピロリ菌の除菌
胃潰瘍を繰り返している場合、ピロリ菌に感染している場合があります。ピロリ菌の検査は尿検査でもできます。
感染していた場合、1週間の内服でピロリ菌を除菌します。
- 肝・胆・膵・腎にも注意が必要
胆嚢炎は痛みがあるので分かりますが、胆石症は自分でも気づいてない場合が結構あります。
膵臓や腎臓の痛みが腰痛に似ている事は良く知られています。
ウイルス性の肝炎(B型肝炎、C型肝炎)は、(急性肝炎を起こしてない場合)特に症状がないため、検査をしないと分かりません。長期の経過で癌化する恐れもあるため、定期的な通院で血液検査や腹部エコーによる経過観察が必要です。
- 「快便の朝」
腸炎、過敏性大腸炎、憩室症、大腸ポリープ、炎症性の腸疾患・・・大腸の方にも病気はいっぱいあります。もちろん、大腸癌だってあります。血便が出てるのに、痔と思い込んで薬局のボラギノールを使ってるだけでは危険なのです。
- 腹部の手術後の患者さんの通院
腹部の手術を受けると、お腹の中の状態は手術前と大きく変わります。腸の再建方法によっても違いがあります。食事や生活の注意点が変わってきます。
また、癒着は必ずあります。癒着性の腸炎、腸閉塞に注意が必要です。ただ、心配のし過ぎは無用です。
手術直後〜数年は手術を受けた病院へ通院する事が多いでしょう。しかし、数年経って症状が安定している場合、普段は当院へ通院し、特別な検査(CTなど)を必要とする場合に病院へ行く、という通院方法も良いでしょう。
病診連携を行っている病院はもちろん、それ以外の病院とも診療情報提供書のやりとりをして、連絡を密に診させて頂きます。
- その他、さまざまなお腹の不調
厳密な意味では胃腸疾患とは違うのですが。調べた結果、膀胱炎だったり、尿路結石だったりする事もよくある事です。また、女性の排尿障害や、男性の排尿障害(この多くは前立腺肥大ですが)に対する治療も行っています。
ですので、困った事があったら、まず見せに来て下さい。