211系0番台、誕生からさよならまで(Page12)

K51編成に発生した長期離脱(2019年3月上旬〜6月上旬)から2021年7月のK52編成、2021年11月のK51編成の全般検査実施までの様子を紹介します。


ピクトグラム図
遂にWハンドル化改造 外ほろ交換(2013年11月ごろより) 併結可能系列:211・213・311・313系 最高速度は120キロ
種別・行き先別個表示の幕 K50番台編成 セミクロスシート 均衡速度
ヨーダンパあり 311・313系用LED操作確認装置 増圧ブレーキあり 出入り口付近の床、滑り止め改造
EB・TE装置取り付け 停車駅接近報知装置取り付け改造 車椅子スペース設置済み ドアチャイム取り付け済み
パンタグラフ載せ変え つり手増設 運転情報記録装置取り付け ATS-PT設置改造
スカート改造   映像記録装置 ベビーカーマーク
 
優先座席の明確化
 
 

他系列均衡速度: 211系(2M1T)         A13
            211系・311系(2M2T)   A5
            213系(1M1T)        A5
            313系            A30

写真  修理中のK51編成(2019年5月、神領車両区)


 2019年3月上旬にK51編成が走行系機器(ブラシレスMG)の故障を起こして立往生及び運用離脱しました。
 この装置はJR東海では211系0番台のみの部品であり(5000番台はSCVのため部品が異なります。)、調達等にも時間を要したようです。
 修理は名古屋工場ではなく、所属の神領区で実施。長期の離脱のため、修理可能か、不可能か心配になる時期もありましたが無事戻ってきてくれました。

 211系0番台は他系列と異なり予備編成が無く、毎日仕業がある状態。かつて在籍した大垣区でも不具合で数日間の離脱はありました。
 長期離脱については、名古屋工場での定期検査(1か月弱)を除いては、1999年の120キロ化改造(名古屋工場:C2編成は3か月、C1編成は2か月ほど)と2008〜2009年のATS-PT改造(日本車両:C2,C1編成ともに1か月程度)に、2006年の313系5000番台導入時に1か月強運用離脱したのみで、大きな故障はない車両でした。
 313系5000番台導入時に運用離脱をした理由は6両固定編成のため、当時所属した大垣区他系列運用に充当するとダイヤによっては8両以上の運用となり、一部の駅(笠寺駅4番線、尾頭橋駅、三河塩津駅)ではホーム有効長を超えてしまうために連結運用の無い211系0番台の運用に充当させたものです。

 管理人の知る部品故障による長期離脱は117系S15編成が2009年8月に主抵抗器を新調した故障があります。同編成は2013年1月に廃車。
 今回の長期離脱はK52編成も含めた老朽化と使用部品の調達の困難さという現実に目をそらすことができないことを痛感しました。
 次のページでは315系による置き換え発表後の2021年7月及び11月に実施された全般検査を紹介します。