211系0番台、誕生からさよならまで(Page13)

K52編成に実施された全般検査(2021年7月)から2021年の様子を紹介します。

編成 全検出場月
K52 2021年7月14日
K51 2021年11月17日 


ピクトグラム図
遂にWハンドル化改造 外ほろ交換(2013年11月ごろより) 併結可能系列:211・213・311・313系 最高速度は120キロ
種別・行き先別個表示の幕 K50番台編成 セミクロスシート 均衡速度
ヨーダンパあり 311・313系用LED操作確認装置 増圧ブレーキあり 出入り口付近の床、滑り止め改造
EB・TE装置取り付け 停車駅接近報知装置取り付け改造 車椅子スペース設置済み ドアチャイム取り付け済み
パンタグラフ載せ変え つり手増設 運転情報記録装置取り付け ATS-PT設置改造
スカート改造   映像記録装置 ベビーカーマーク
 
優先座席の明確化
 
 

他系列均衡速度: 211系(2M1T)         A13
            211系・311系(2M2T)   A5
            213系(1M1T)        A5
            313系            A30

写真  名古屋工場付近の線路で試運転中のK52編成(笹島信号所付近)
  2021年12月末に見られたK52編成による中央線代走運用
(名古屋→金山間)


 2020年にJR東海が211系・213系・311系置き換え用の315系を2021年度に営業開始させると公表しました。これら置き換え対象の3系列の中で最も古参の211系0番台は全般検査切れと同時に廃車・・・、と管理人は考えていました。
 ところが、315系の製造が遅れているためか2021年6月29日にK52編成が名古屋工場へ入場、2013年の全般検査時より1日短い12日営業日の行程で2021年7月14日に全般検査から出場してくれました。重要部検査時は名古屋〜神領駅間と短い試運転区間でしたが全般検査の試運転は他の車両と同じ名古屋〜中津川間で実施しました。神領駅以遠は2014年3月のダイヤ改正以来の再訪になりました。
 驚いたことにK51編成もK52編成と同等の全般検査を経て2021年11月17日に出場しました。315系が既に落成間近であり、営業開始までは少ない予備車両で賄うものと考えていました。

 今回、211系0番台の全般検査では台車、MG、空気圧縮機、電気連結器のみを再塗装して出てきました。同時期に全般検査出場の211・311系は床下機器全般の再塗装をしており、その先は永くないと見込まれました。
 どのような巡りあわせかK51編成の全般検査出場日にJR東海の社長記者会見があり、その中で211系0番台の引退が2021年度中と発表されました。
 かつて2021年の全般検査のような状態で出場した117系は1年から2年程度使用していたため、それよりもはるかに早く引退を迎えるとは・・・。

 その後も黙々と定期運用をこなしていた211系0番台ですが、K52編成が2021年の年末に不具合を起こした211系5000番台の代走運用として中央線で数日間営業運転を行いました。久々の昼寝なしの終日運用をこなしたためか、年始の神領区入庫後は数日間の休みを与えられました。


211系0番台の運用
(2021年3月ダイヤ改正時点)
 
平日その1 1301M(桑名→亀山)→2352M(区間快速:亀山→名古屋)→回送(名古屋→神領車両区)
回送(神領車両区→名古屋)→2357M(区間快速:名古屋→亀山)
平日その2 2350M(区間快速:亀山→名古屋)→305M(名古屋→四日市)→2356M(区間快速:四日市→名古屋)→回送(名古屋→名古屋車両区)
回送(名古屋車両区→名古屋)→339M(名古屋→桑名)→342M(桑名→名古屋)→1325M(名古屋→亀山)→1328M(亀山→名古屋)→353M(名古屋→四日市)→358M(四日市→名古屋)→363M(名古屋→桑名)
休日その1 4301M(桑名→亀山)→4312M(亀山→名古屋)→回送(名古屋→神領車両区)
回送(神領車両区→名古屋)→5357M(区間快速:名古屋→亀山)
休日その2  4308M(亀山→名古屋)→4309M(名古屋→亀山)→5300M(快速:亀山→名古屋)→回送(名古屋→名古屋車両区)
回送(名古屋車両区→名古屋)→3337M(名古屋→桑名)→3338M(桑名→名古屋)→4323M(名古屋→亀山)→4334M(亀山→名古屋)→3351M(名古屋→四日市)→3354M(四日市→名古屋)→3361M(名古屋→桑名)