211系0番台、誕生からさよならまで(Page7)

2008年から日本車両にて実施されたATS-PT改造を経て大垣区から2011年9月の神領区へ移る時までの様子を紹介します。

編成 PT改造入場日 出場日
C1 2008.12.12 2009.1.7
C2 2011.1.25 2011.2.10

ピクトグラム図
遂にWハンドル化改造 外ぼろも取り付け 併結可能系列:211・213・311・313系 最高速度は120キロ
種別・行き先別個表示の幕 編成記号・C セミクロスシート 均衡速度
ヨーダンパあり 311・313系用LED操作確認装置 増圧ブレーキあり 出入り口付近の床、滑り止め改造
EB・TE装置取り付け 停車駅接近報知装置取り付け改造 車椅子スペース設置済み ドアチャイム取り付け済み
パンタグラフ載せ変え つり手増設 運転情報記録装置取り付け ATS-PT設置改造
スカート改造

他系列均衡速度:117系(2M2T)        B8
            211系(2M1T)        A13
            211系・311系(2M2T)  A5
            213系(1M1T)       A5
            313系            A30

写真
(ともにクリックで拡大) 
C1編成出場回送 C1編成、ATS-PT改造工事出場回送時(尾張一宮駅)
C1編成、ATS-PT使用停止時の運転台
ATS-PTに関する表記のマスキング及びATS-PTの使用停止の表記を行っていました。
この改造時にブレーキ増圧表示をATS-PT警告内に移設しています。
C2編成出場回送 C2編成のATS-PT出場回送時(飯田線豊川→牛久保間)

2008年末にいよいよ川崎重工生まれの211系0番台にもライバル社、日本車両にてATS-PT改造が実施されました。
それ以前、同年春の入場時にPT改造準備はなされていたものの、しばらくの間それを発展させる雰囲気はありませんでした。
ところが、2008年12月にいよいよC1編成がATS-PT改造の為に運用離脱、年末を挟んだ翌年始めに出場しました。
出場の際には、スカート直下にあるPT車上子保護の為、従来のスカートの下にスカートを増設する従来車にはなされなかった改造を行いました。(他の211・213系も後に設置)
また、床下機器もMM'ユニットの機器構成が211系5000番台と異なる為、PT機器箱の設置箇所も5000番台とは異なる結果となりました。

2010年夏には再度重要部検査をC2編成が、翌9月にはC1編成が受けました。
この際、C2編成のクモハ211-1の連結面よりのモーターがMT61オリジナルになり、逆にC1編成が全て内扇式のモーターに取り替えられました。

2011年3月改正では平日は117系の他編成と連結しない運用を譲り受け、平日の運用は大幅に削減されました。
特に、朝9時以降は名古屋駅を通過する運用はなくなりました。
経年25年を迎え、数年後の117・119系淘汰終了後、JR東海在来線電車の最長老となるため、同改正は隠居生活の始まりを意味することになったのです。

次ページでは神領区へ転属後の様子をご紹介いたします。

運用(2008.3.15〜2009.3.13):ダイヤはこちらからどうぞ。
運用(2009.3.14〜2010.3.12):ダイヤ表はこちらからどうぞ。
運用(2010.3.13〜2011.3.11):運用ダイヤはこちらからどうぞ。
運用(2011年3月〜2011年9月14日):ダイヤはこちらからどうぞ。