こちらでは300系新幹線(量産車、J2〜61およびF1〜9編成)を紹介いたします。
300系は92年に「のぞみ」とともにデビューを果たし、デビュー当時はJR東海が沿線の小学校に300系「のぞみ」を知ってもらうためか、
走行システムにまで触れているかなりマニアックな同系のポスターを提供・掲示しておりました。
98年まで製造が続き、「のぞみ」としては00年まで定期列車で、臨時列車では今でも「のぞみ」の戦力として気を吐いております。
更にこの他にはほとんど全ての「ひかり」「こだま」を担当しており、現在も先行試作車のJ1編成を除いて全車健在となっております。
現在の視点から同系を考えれば乗り心地がよろしくなかった(こちらはかなりの編成が改良を施行済み)他、
当初設計段階でM車はモーターで重量を稼ぎ、T車に重たい変圧器を載せることで重量バランスをとる方針でした。
しかし、出来上がってみると誘導電動機の劇的な軽量・高出力(対直流電動機、0・100系)に対し、T車独特の渦電流ディスクブレーキ・変圧器
の重量はあまり変わらず、T車がM車より重たいという前代未聞の系列になっただけでなく、バネ下重量の重いT車の軌道に対する影響も
懸念されました。
この厄介な渦電流ディスクブレーキですが、後年の700系はMT比(12M4T)をあげ、M車にT車のブレーキ力を負担させる形でT車そのものに加え
300系では2枚あった渦電流ディスクブレーキを1枚に削減。
更にN700系では700系以上にMT比(14M2T)を上げ、その上でモーターの出力を上げることで編成全体のブレーキ力をM車のみで受け持ち、
T車はそれでも足りないときに通常の摩擦ブレーキを使うことで100系以来の重たい渦電流ディスクブレーキを廃止させました。
現在300系はJR東海運用分では初期車を中心とした乗り心地改良をしていない車が「のぞみ」「ひかり」運用を退き、
「こだま」限定(管理人の調査に基づく)で動いており、300系も見えないところから追いやられつつあると言えるところに、
N700系量産車が登場、まもなく目に見える形での撤収が始まります。 |