313系バリエーション

98年度〜14年度の長きに渡って製造されている313系。こちらではそのバリエーションを紹介します。

313系では全車車椅子対応トイレを装備しており、「バリアフリー」項目内で従来バージョンは車椅子対応便所+車椅子対応座席であり、こちらでは「座席」表記、新バージョンでは電動車いす対応便所+車椅子スペースとなっており、こちらでは「電動車いす」としています。
また、従来バージョンの優先座席(当時はシルバーシート)は1000・1500・3000番台のTc車以外はモケット色がシルバー、0・300番台Tcは頭部カバーの色が変わっておりますが、こちらでは「シルバー」表記で統一しています。
2010年登場の4次車では優先座席の枕カバー(ロングシートはモケット)がオレンジに変更されており、こちらの表記は「オレンジ」で示しています。
更に、ドアは8000番台を除いて「3分の1締め切り」締め切りに対応しており、これのみの場合は「標準」と表記させていただいてます。

なお、新313系では基本的に従来バージョン+100番台で区分されており、基本的に以下の法則に従っています。

【大区分(1000台区分,各区分色はシート色を示す。)】
0   :転換クロス、ドア横・車端部固定
1000:転換クロス、ドア横固定・車端部ロングシート
2000:ロングシート

3000:セミクロスシート
5000:全転換クロス
8000:ドア間転換クロス、車端部テーブル付き固定クロス

【中区分(100台区分)】
300:SIV容量80KVA、CP容量1000Lを意味する(ただし、CPに関しては2両編成のみの3000番台は例外)
500:SIV容量150KVA(4連と同等)、中間車に2分の1モータ車を含むモータ車に付与する区分番台

【その他】
A:従来バージョン・新バージョン双方が所属する番台は新バージョンは従来バージョンの番台に+100をして区分、該当車は以下の通り
400(Tcのみ)、1100、1600、3100の各番台
B:発電ブレーキ搭載バージョンは発電ブレーキなしの新バージョンの番台+100で区分、該当車は以下の通り
1700、2600
C:パンタグラフの個数で番台を+50で区分、該当車は以下の通り
2300・2350(Mcのみ)


【仕様が異なるのにも関わらず、同一車号で処理】
A:発電ブレーキの有無に関わらず続番製造、該当車は以下の通り
1100番台(Mc,M) 3次車神領区は発電なし、4次車大垣車・神領車は発電有

B:ワンマン準備工事の有無に関わらず続番製造、該当車は以下の通り
2300(Tcのみ)




番台 Tcの
番台
区分 両数 座席 ブレーキ・滑り止め対策
回生・空気は標準装備
(純電気停止対応は
新製時基準とする)
ドア パンタ CP バリアフリー
優先座席
(優先席表記は新製時基準)
所属 備考
0 0 従来
1次車
4 クロス端固定 標準 標準 各M:1個 Tc:2000L
海側
座席
シルバー
大垣
15本計60両
300 300 従来
1次車
2 クロス端固定 標準 標準 各M:1個 Tc:1000L
海側
座席
シルバー
大垣
16本計32両
1000 0 従来
1次車
4 クロス端固定
車端部ロング
標準 標準 各M:1個 Tc:2000L
海側
座席
シルバー
神領→大垣
3本計12両
1100α 400
3次車
4 クロス端固定
車端部ロング
標準
純電気停止対応
標準 各M:1個 T車系:各1000L
海側
電動車いす
通常座席と同一
神領→大垣
2本計8両
※1
1100β 400
4・5次車
4 クロス端固定
車端部ロング
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
標準 各M:1個 T車系:各1000L
海側
電動車いす
オレンジ
大垣10本
神領→大垣1本
計44両

1300α 1300
4次車
2 クロス端固定
車端部ロング
ワンマン準備
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
標準
半自動準備
Mc:2個 Tc:1000L 電動車いす
オレンジ
神領
8本計16両
1300β 1300
4・5次車
2 クロス端固定
車端部ロング
ワンマン対応
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
滑り止め有
標準
半自動
(大型スイッチ)
Mc:2個 Tc:1000L 電動車いす
オレンジ
神領
24本計48両
1500 0 従来
1次車
3 クロス端固定
車端部ロング
標準 標準 Mc:1個 Tc:2000L
海側
座席
シルバー
神領→大垣
3本計9両
1600 400
3次車
3 クロス端固定
車端部ロング
標準
純電気停止対応
標準 Mc:1個 M・Tc:各1000L
M=山側
Tc=海側
電動車いす
通常座席と同一
神領→大垣
4本計12両
1700 400
3次車
3 クロス端固定
車端部ロング
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
滑り止め有
標準
半自動
Mc:2個 M・Tc:各1000L
M=山側
Tc=海側
電動車いす
通常座席と同一
神領→大垣
3本計9両
※2
2300 2300
3次車
2 ロング
ワンマン準備
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
滑り止め有
標準
半自動
Mc:1個 Tc:1000L
山側
電動車いす
通常座席と同一
静岡
7本計14両
※3
2350 2300
3次車
2 ロング
ワンマン準備
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
滑り止め有
標準
半自動
Mc:2個 Tc:1000L
山側
電動車いす
通常座席と同一
静岡
2本計4両
※3
2500 2300
3次車
3 ロング 標準
純電気停止対応
標準
半自動
Mc:1個 M・Tc:各1000L
M=山側
Tc=海側
電動車いす
通常座席と同一
静岡
17本計51両
2600 2300
3次車
3 ロング 標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
滑り止め有
標準
半自動
Mc:1個 M・Tc:各1000L
M=山側
Tc=海側
電動車いす
通常座席と同一
静岡
10本計30両
3000 3000 従来
1次車
2 セミクロス
ワンマン対応
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
標準
半自動
Mc:2個 Tc:1000L
山側
座席
シルバー
神領→大垣16本
静岡12本
合計56両
※2
3100 3100
3次車
2 セミクロス
ワンマン対応
標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
標準
半自動
Mc:2個 Tc:1000L
山側
電動車いす
通常座席と同一
静岡
2本計4両
5000 5000
3・4次車
6 全転換 標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
標準 各M:1個 T車系:各1000L
海側
電動車いす
通常座席と同一
(Y113編成以降は
オレンジ)
大垣
17本計
102両
5300 5000
4次車
2 全転換 標準+発電
抵抗器はM車系に装備
純電気停止対応
標準 Mc:1個 Tc:1000L
山側
電動車いす
オレンジ
大垣
5本計
10両
8500 8000 従来
1・2次車
3 クロス
車端固定
ドア間転換
標準 標準
半自動
Mc:1個 Tc:2000L
海側
座席
オレンジ
神領→静岡
6本計18両



備考  
※1 B4編成、サハ313-1101は試験機器搭載、そのため床下機器が異なった。
(2011年からは試験機器撤去を確認)
※2 スノウプラウ搭載(除く静岡区配置車両)、2005年度より検査入場時にMc車に2パンタ化工事実施
※3 Tcは3両編成(2500・2600番台)と続き車号であるが、ワンマン設備準備で定員が異なる。
※4  1100番台βのうち、神領区配置車両は2017年6月ごろよりY102編成運用離脱のため、大垣区に転属。2020年5月に神領区に戻るが、2023年11月に大垣区へ再度転属