117・119系

113・115系無き今、119系と共にベテラン系列として活躍を見せる117・119系。
同系の一部がATS-PT改造を受け、今しばらくの間臨時列車等での活躍が期待できます。

なお、ATS-PT改造対象から外れた117系は2010年10月16日をもって運用離脱し、順次廃車されました。
更に2011年、一部の119系がATS-PTを取り外す工事を受けました。(E16編成)
→画像はこちらから。

工事概要(2008年8月〜2010年内)
PT施工所  浜松工場
改造概要  1.運転台メータ右下にPT警告表記枠を新設
 (EBランプ、ユニット表示併設)

 2.両先頭車両の海側にATS-PT機器箱の新設

 3.速度発電機の追加
 クハ117型(東京より)は運転台側台車の山側第2軸
 クハ116型(神戸より)は運転台側台車の海側第2軸に追加

 4.ATS-PT車上子
 運転台直下に追加

画像
運転台 運転台(Tc117-24)
ユニット表示機の最も右にATS-PT関連表示が追加されています。(テープでマスキングされている箇所)
今回の工事では臨時入場と見られ、現車の速度計のみ浜松工場で検査、他のメータは検査対象外でした。
ATS-PT車上子
他の電車系列と同じくスカート直下に頑丈な車上子が追加されました。
なお、速度発電機は運転台より台車の連結面よりの軸、連結面より台車の車体中央よりの軸に追加されており、ATS-PT機器箱が床下中ほどの海側にそれらしき箱が追加されています。

PT機器
ATS-PT機器箱
両先頭車海側に取り付けが行われました。機器そのものは211系などが取り付けられたものと同じと考えられます。

119系
ATS-PT車上子 ATS-PT車上子
他の電車系列と同じく運転台直下に設置。JR東海所属車両唯一のスカートの無い車ですが、車上子設置に伴うスカート設置をされませんでした。

運転台
運転台
速度計、ブレーキ圧力計の下に他の警告表記表示装置と共にPT警告表示が設置されています。

ATS-PT本体
PT装置本体
119系ではM車の床下に余裕が無い為、JR東海の車両では唯一、車内にATS-PT装置が置かれて
おります。豊橋より先頭車の運転台右(2位側)にて確認できます。

PT設定装置
PT設定装置
運転台助士席ガラス直後に設けられております。
他の系列と全く同じスイッチが取り付けられています。

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