畳表(たたみおもて)にもいろいろあります。
良質な天然のい草を織機で細かく織られたゴザを畳表という。
中継ぎ表
厳選された良質で長いイ草を、両端から通して中央部で継ぎ合わせる状態で、織り上げた物。
(根と穂先は使わない)手織と動力織りがあり、六配、四配、二配などがある。
長髭
別名動長、長引。良質の長イで引通織りにしたもので、特に麻糸二本芯にしたものは超高級品。
広島特選(動備)など。
引通し表
良質の長イを両端に引き通るように織り上げたもの。タテ糸が麻糸と綿糸の二種類。
特選品(綿W)から標準品まで幅がある。
飛び込み表
両端から交互にイ草を織り上げたもの。畳表の幅に対してイ草の長さが短いため、両端の耐久力は劣る。
青表・七島藺草 (三角藺)
七島藺は西暦1662年頃、琉球及び薩南地方から伝来した藺草の一種で、
広く生産されている藺草(丸藺)に比較して強靭で耐久性に優れています。
七島藺を原料とした青表は火気に強く、畳表の2倍以上の耐焦性があります。
国内では唯一、大分県国東半島で生産されています。
また、最近では、中国 四川省でも生産されています。
そのい草を熊本で織り上げる半国産も有るようです。
琉球畳は関東・東北では野郎畳とも呼ばれる。
七島藺を原料とした青表を縁を付けず仕上げた縁無し畳(坊主畳)です。
しかし近年の琉球畳とは
正方形の縁が無い畳を、市松に見えるよう縦と横を敷き換えた部屋を総称して言うことが多いようです。
ですから材料も青表以外の物を、目積表・和紙表・樹脂表など使われ
琉球風畳とも言われています。
当店ではお客様の納得いく畳を製作しています。
龍鬢表(りゅうびんおもて)
床の間に使われる畳表として昔から造られている特別な畳表で、夜露で湿らし・天日で晒して赤く発色させた藺草で織り上げたものです。目巾の大きさによって、大目と小目の二種類があります。
藺草(イグサ)は染めてあるのです。
一枚の畳表を織るのに、およそ四千〜五千本のイグサが使われていますが、
そのイグサは収穫後すぐに畳表に織り上げられるのではなく、
いくつかの手間のかけたメイクアップ作業が施されています。
たとえば、刈り取り後の泥染め作業であり、イグサの選別作業です。
それらは粒ぞろいよく地合の厚い良質の畳表をつくるために欠かせない作業です。
一般的には上物ほどイグサの質と色調がそろい、
下級品ほど色段があったりして品質が落ちます。これも畳表を選ぶ目安になります。
泥染めとは。
収穫したイグサを泥で染めること。
イグサの乾燥が早く色ツヤがよくなり、固有の色調が保てる。
また変色や褪色を防止し、独特の香りを生み出し、品性を保持する働きがある。
これに使用する染土は、岡山・福岡・熊本を中心に用いている明石染土が伝統的だが、
淡路島の断層から産出する淡路染土も有名。亜酸化鉄の作用の青味が加わる。
広島では本師町産の白色がかった染土と沼隈産の褐色系染土を4対1に配合して用いたり、
尾道産や三原産の染土を用いて備後表固有の「青色銀白色」を出している。
畳のサイズは | |
現在 基準となるサイズは4種類あります。 1.本間間(ほんけんま)95.5cm×191cm 一般的に「きょうま」と呼ばれます。 2.三六間(さぶろくま)91cm×182cm 名古屋間、中京間と呼ばれます。 3.五八間(ごはちま)88cm×176cm 江戸間、田舎間と呼ばれます。 4.団地間 85cm×170cm 五六間(ごろくま)とも呼ばれます。 |