畳にカビが生えたときの対処手順


1.天気の良い日に窓を開けて換気しつつ、畳を乾かす

この時できれば畳をいったんはがして、天日干しをして完全に乾かせると良いそうですが、
カビが生えた状態ではそれも難しい場合がありますし、また新しい畳は天日干しをすると色あせする場合もあります
そんな時に豆知識として、除湿機扇風機などを使ってカビを乾かすという方法があります。
畳全体を乾燥させるのは少し大変ですが、生乾きの(湿気を持った状態)がもっともカビの繁殖しやすい状態なので、できる限り畳から湿気を取る努力をしましょう。


2.畳が乾燥した状態で、掃除機などを使ってカビを吸い取る


ここがカビ掃除の重要なポイントです。
ついうっかり濡れぞうんきんなどでゴシゴシこすってしまいたくなりますが、濡れ雑巾でカビをふき取ってしまうと、すぐにまた繁殖する危険があります
したがってカビが畳の奥深くに入らないように、畳をしっかりと乾燥させた上で掃除機で吸い取ってしまうのが良いです。特にカビがひどい部分は、タワシや使わない歯ブラシなどでやさしくこすった上で、カビを畳からはがした上で掃除機で吸い取るといいです
(
カビを乾かしてから掃除機で吸い取る!)


3.消毒用アルコールなどで拭き取る

掃除機で念入りにカビを吸い取ったあとは、消毒用のアルコールなどを使って仕上げをします。
アルコールで拭き取りをする際は、アルコールを布にしみこませてからやさしく吹くか、
霧吹きに消毒液をいれて、少しずつ振りかけながら乾いた布やタオルなどで畳を拭いていきます。この時アルコールをつけすぎないように注意してください。それから室内の換気も十分にするようにしてください。
畳を拭く際は豪快にゴシゴシとこするのではなくて、畳の目に沿ってやさしく拭き取ってあげるのがコツです。また、畳に潜むカビの菌はとにかく湿気を好みますので、場合よっては最後に軽く乾いた布で乾拭きをするとよです。


4.最後に畳を乾かして終了
最後にもう一度畳を乾かしてカビのお掃除は終了となります。
畳のカビ掃除は、畳を一端乾かしたり、掃除機で吸い取ってから拭き掃除をしたりと、色々と手間がかかってしまいますが、手を抜くとすぐにまたカビが再発する可能性があります

畳のカビは、畳が新しく元気で栄養があるほど発生しやすいものなので、
引っ越したばかりの方や畳を貼り替えたばかりの方は特に注意してください
また高温多湿となる日本の夏は、まさにカビにとって絶好の繁殖期となりますので、

特に6月〜9月などは注意が必要です。
もちろんその他の期間についてもカビは条件さえそろえば発生しますので、
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月以降になって暖房をずっと使うような場合は注意してください。
窓のそばなどは結露していて湿気が高くなりがちなので、
冬場といえども部屋の隅など部分的にカビが発生する事はよくあります
天気の良い日は窓やカーテンをあけ、新鮮な空気を取り入れ部屋の換気を良くしましょう。
タタミの小林