上の図は『尾張名所圖會』のものです。
左ページのほぼ中央に総門が描かれています。これが愛知県指定の文化財です。
宇治市の万福寺総門を模して造った黄檗形式の珍しい建造物です。中央の屋根を高く
し,左右を一段低くした中国門の牌楼(ぱいろう)式で漢門とも呼ばれています。
瑞泉寺は曹洞宗・総本山総持寺の直末で,大変格式の高いお寺です。
応永3年(1396)創建とされていますが,名古屋市のHP内「緑区あれこれ」には次のよう
な記述があります。
永徳元(1381)年、大徹宗令が鳴海の平部山に庵を結び…中略…鳴海城主安原宗範は,
応永3(1396)年伽藍を建立。…中略…文亀元(1501)年現在地に移り…後略…
沖縄との関わり
天保3(1832)年の「江戸上り」際,稲葉宿で殉死された方を瑞泉寺で弔い,境内にお墓を
建てたので毎年沖縄の方がこの瑞泉寺で法要を営んでみえます。
※稲葉宿:美濃路の宿場。現在の愛知県稲沢市にある。
現在の瑞泉寺(一部分)の写真を「4.江戸時代の鳴海」のページに掲載しました。
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