縣神とは?
佐久島の公式ウェブサイトでチェックすると…次の一文にヒットした。曰く
その昔、畑の一角に狸の化け物が住む「あがた」という場所があった。ある夜、里帰り途 中の娘を化け物が襲い、娘になりすまして 里に帰ったが、娘に
しっぽがあるのを見て 正体に気付いた母親は、すぐに父親や娘の だんな様に知らせた。男たちはあがたにとんでいき、娘を救出して化け物をこらしめ、
森の奥深くに閉じ込めたという
これによれば,県(あがた)と言う地名は確かに存在したようだが,「縣神」「縣社」については何の情報もない…「縣社」の情報は…意外な?所から明らかになった。
別件で弁天サロンに出かけ,2階の展示物を見ていくと…ありました!!「縣の森」という展示が…以下,原文のまま…
大山の南に縣の森と言われる大きな森がありました。今は小さな森ですが,昔はそれはそれは大きな森だったそうです。
この森には鵜萱津草葺不合尊,豊玉姫,玉依姫の三人の神様が祭ってありました。
或る時,島の人々がもっと畑を広くする為,開墾をしようとこの森を毀して畑にしたのですが,時を同じくして島内で疫病が流行り,次々と死人が出るでは
ありませんか。『このままでは島の人間は全てしんでしまう。これは縣の神の祟りに違いない』と島民はふるえあがり,島じゅうの人でばらばらにしてしま
った縣の石や土を拾い集めたのですが元々有った縣の森の大きさにもどす事は出来ませんでした。それでもと,小さいけれども出来る限りの森に社を建
て,島中の人々によって神にお詫びの儀式をしたのです。するとどうした事かその日を境に疫病が消えてしまいました。
おそらく島中の人がお詫びをした事で縣の神がお許しになったのでしょう。それからというもの,島の人々は二度と縣の森に手をつける事なく祭り続けたと
いいます。
石柱の「縣神」はこの三柱の神らしい。そんな畏れ多い神様なのに…お社の荒れ方は何だ!?
現在,島で執行されている神事は1月・八日講,7月・天王祭,9月・白山十五夜祭,10月・八劔神社大祭で,縣社の名前はどこにも見あたらない…
…喉元過ぎれば熱さを忘れる…縣社に祀られている三神はお怒りにならないのだろうか…
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