白 山 十 五 夜 祭 り


2015年9月27日(日・十五夜)に行われた白山社の十五夜祭りに参加した。


7月の天王祭と同様,佐久島小・中学校の生徒も参加して行われた。

白山神社 常夜灯 額

はじめに「白山社十五夜祭り」について少々ご説明が必要かと…
「白山社」と書かれているが,石川,福井,岐阜の三県にわたり高くそびえる白山を御神体とする白山神社とは関係がない
ようだ。一番右の写真は拝殿に掲げられている額。写真では少々読みにくいが,「三社大権現」と書かれている。
次に問題?となるのは,「三社」…どの「三社」か。拝殿右前の火袋がない石灯籠の竿(柱)に「秋葉山」「大峰山」「金比羅
山」と彫られていた。
「十五夜祭り」とあるが,夜祭りではなく,日昼に行われている。毎年十五夜の日に「白山十五夜祭り」は催行されている。

おこわ 熨斗 バチ

興味を惹いたのは手書きの「熨斗」…中央の写真。また,参拝者には「おこわ」−左の写真−が授与されていた。白山社十
五夜祭りでも天王祭同様,太鼓の演奏が奉納されている。佐久島のバチは手作りで,右の写真で分かるように,直線的で
はなく,カーブしているし,太さも手元が細くなっており,取っ手(?)が作られている。
また,太鼓の皮も一般的な和太鼓と比べ,少し緩く張られている。

コジメ コジメとバチ バチ

奉納される太鼓は「篠笛」と「小〆(コジメ)」…左の写真,中央は演奏中の小〆。バチに注意!ここれもまた,手作り。
小〆は三河地域の祭囃子などで使用される特有の太鼓で,真鍮製の金胴と極限まで皮を強く張ることで,特有の音を出し
ている。岐阜の一部地域でも使用されているらしい。
小〆にはやはり手作りの支え−置き台(右の写真)が付けられている。先端が細くなっており,紐が結びつけられているの
は,山車に固定するための工夫。  (天王祭の山車)

太鼓の指導 餅撒き 紅白の餅

凄い!と思ったのは,左の写真。一年生が太鼓を奉納しようとした時,少し年上の児童がお囃子に合わせ,エアーでバチ
を振っていたこと。伝統はこのようにして守られていくのだ…
神事の後,神饌として神前にお供えされた餅が境内に集まった島民の無病息災や家内安全を願って撒かれた。右の写真
は筆者がゲットした紅白の餅。中央は大きさの比較用の百円硬貨。


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